股部白癬

股部白癬

股部白癬の前兆や初期症状について

股部白癬の初期症状は円形や楕円形、環状の発疹や強いかゆみです。
発疹は輪を描くように広がり、発疹の中心部では炎症が改善しているように見えることがあります。剥離した角質が皮膚の表面に蓄積する鱗屑(りんせつ)が現われるケースがあるのも特徴です。

股部白癬は太ももの内側のような皮膚が擦れやすい部分で現われることが多く、発疹は次第にそけい部(足の付け根)や臀部、性器の周辺まで広がる傾向があります。

股部白癬の検査・診断

股部白癬の診断は医師の視診により行われることがありますが、ほかの疾患と鑑別する目的で検体を観察する直接顕微鏡検査や真菌培養法、特殊な光を当てて病変部を観察するWood灯検査が行われることもあります。

直接顕微鏡検査や真菌培養法では抗真菌薬を塗布すると検査の精度が低下するため、抗真菌薬を塗布している箇所を避けて検体の採取を行います。

直接顕微鏡検査

直接顕微鏡検査は採取した検体を顕微鏡で観察する検査です。
菌糸や分節胞子の有無を観察し、皮膚糸状菌による感染の有無を確認することで股部白癬の診断を行います。
検体を採取してから診断までに時間がかからないものの、検体の採取や菌要素を確認する能力に左右されるため、熟練度に大きく左右される検査です。

真菌培養法

真菌培養法は採取した検体に含まれる真菌を増殖しやすい環境で培養し、検体に含まれる真菌の種類を同定する検査です。真菌培養法は真菌の種類の特定が可能であり股部白癬の診断や治療経過を想定することができます。

股部白癬の真菌培養法では、病変の辺縁の部分の角層や鱗屑を採取します。
真菌培養法は、炎症の症状が少なく股部白癬による感染であるか判断できない場合に検討されることが多いでしょう。

Wood灯検査

Wood灯検査は、特定の波長の紫外線を暗所で身体の病変部の皮膚に当てることによって、病変部の色の変化を観察する検査です。

股部白癬が発生しやすい太ももの内側やそけい部では高温で湿度が高く、紅色陰癬(こうしょくいんせん)という皮膚感染症を合併していることがあります。

Wood灯検査を行うと、紅色陰癬に感染している場合は病変部が鮮やかなピンク色の蛍光を発生する性質があります。そのため、Wood灯検査は紅色陰癬と股部白癬を鑑別するのにも役立つ検査です。

配信元: Medical DOC

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