股部白癬の治療
股部白癬の治療は、皮膚糸状菌の感染に有効である抗真菌薬が使用されます。
症状や健康状態に合わせて塗り薬(外用薬)や内服薬の選択を検討します。
外用抗真菌薬
股部白癬の治療では、外用薬による抗真菌薬が第一選択です。
治療期間中は皮膚糸状菌の増殖を防ぐために、患部を清潔を保ち、皮膚の高温多湿を避け乾燥するように指導される場合もあります。
経口抗真菌薬
経口抗真菌薬による治療は、外用薬を塗布しにくい部位や高齢で手が届かず十分に外用薬を塗ることができない部位の場合、体毛に皮膚糸状菌が感染していて外用薬では治療できない場合、免疫不全や再発を繰り返している場合に検討される治療法です。
股部白癬になりやすい人・予防の方法
股部白癬の感染経路は、自らの水虫(足白癬)が移行して発症する場合や、足白癬に感染している人との接触により足白癬に感染し、それが移行することが原因であると言われています。
家族内に足白癬に感染している人がいる場合は足白癬の治療を行い、タオルやスリッパなどの共用を避け、家族内に感染を広げないことが大切です。
毎日の入浴では清潔なタオルで水分を拭き取り、皮膚を衛生的に保ちましょう。
夏場は高温多湿な状態になりやすく汗をかきやすいことから、皮膚糸状菌が繁殖しやすい環境となり注意が必要です。
かいた汗をすぐに拭き取れるように、外出時に汗拭きシートを持ち歩いたり適宜タオルで汗を拭き取ることも予防に有効だといわれています。
公衆浴場やサウナ、プール、スポーツジムなどの裸足で使用する場所は、足白癬の原因となる皮膚糸状菌に感染するリスクが高いことが報告されているため、これらの施設を利用している人は感染に気をつけましょう。
利用する際に、共用のマットやスポーツ着の使用を避けることで足白癬を予防することができます。
また、利用後にしっかりと全身や足の水分を拭き取ってから靴下を履くことも予防に効果的です。
関連する病気
足白癬湿疹(皮膚炎)
肥満症
蜂窩織炎(ほうかしきえん)
壊死性筋膜炎糖尿病紅色陰癬(こうしょくいんせん)
参考文献
日本皮膚科学会 白癬
日本医真菌学会雑誌「皮膚糸状菌症(白癬)の臨床面」
日本皮膚科学会 皮膚真菌症診療ガイドライン
日本医真菌学会雑誌「皮膚真菌症の診断法」
日本医真菌学会雑誌「皮膚真菌症と環境」

