「大動脈解離の平均寿命」はご存知ですか?発症後の注意点も医師が解説!

「大動脈解離の平均寿命」はご存知ですか?発症後の注意点も医師が解説!

大動脈解離の主な原因

大動脈解離の引き金となる原因はいくつかあり、ここでは特に関連が深いとされる4つの因子について、それぞれの特徴や注意点を紹介します。

高血圧

最も重要な原因で、慢性的な高血圧によって大動脈の内膜が損傷しやすくなり、解離を引き起こします。特に血圧の急激な上昇が引き金となることもあり、日常生活での血圧コントロールが非常に重要です。
高血圧は自覚症状が乏しいことが多いですが、頭痛、めまい、胸の圧迫感を感じたときや、家庭で測定した、高い方の血圧(収縮期血圧)が繰り返し140mmHg以上を示す場合は、早めに内科や循環器内科で相談しましょう。

動脈硬化

生活習慣病(高脂血症、糖尿病、喫煙など)によって動脈壁が硬くもろくなり、解離を起こしやすくなります。動脈の弾力性が失われることで、血流の衝撃に耐えられなくなるためです。
動脈硬化は自覚症状がないまま進行することが多いため、健診でコレステロールや血糖が高いと指摘された方、喫煙習慣のある方は特に注意が必要です。胸痛や歩行時のふくらはぎの痛みなどがある場合は、早めに循環器内科の受診を検討しましょう。

年齢

年齢を重ねることで大動脈の組織が変性し、血管の壁が弱くなります。このため、年齢が高くなるほど急性大動脈解離のリスクは増加します。発症は70歳代に多くみられ、高齢者が急な胸や背中の痛みを訴えた場合には特に注意が必要です。
特に高血圧や動脈硬化の既往がある場合は、定期的に主治医と相談し、必要に応じた検査を受けておくことが安心につながります。

遺伝性疾患

マルファン症候群やエーラス・ダンロス症候群など、結合組織の異常をもつ遺伝性疾患では、大動脈の壁が生まれつき弱く、若年でも大動脈解離を起こすことがあります。

大動脈解離になりやすい人の特徴

大動脈解離は、誰にでも起こりうる病気ではありますが、特に以下のような特徴をもつ人は発症リスクが高いため注意が必要です。

高齢の男性

大動脈解離は70歳以上の男性に多くみられます。加齢に伴い血管の壁が硬くもろくなりやすくなることが要因とされており、特に高血圧を合併している高齢男性は注意が必要です。

動脈硬化

動脈硬化は、大動脈の壁を脆弱にし、解離を起こしやすくする重要な危険因子です。高血圧・脂質異常症・糖尿病・喫煙・肥満などの生活習慣病が動脈硬化を進行させるため、これらを有する方では発症リスクが高まります。
特に喫煙は最も重要な危険因子の一つであり、禁煙によってリスクを下げることが可能です。予防には、バランスの取れた食事、適度な運動、規則正しい生活を心がけ、血圧や血糖値、コレステロール値を良好に保つことが重要です。

遺伝・先天性要因

マルファン症候群やエーラス・ダンロス症候群など、結合組織に異常を持つ遺伝性疾患では、血管壁が生まれつき弱いため、若年でも大動脈解離を発症することがあります。
また、家族に大動脈疾患の既往がある人もリスクが高く、定期的な検査が勧められます。

配信元: Medical DOC

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