視神経炎の治療
視神経炎の原因となる疾患の治療に加え、状態に応じてステロイドパルス療法や免疫グロブリン大量療法、血漿浄化療法などが行われます。最近では、分子標的薬が使われる事もあります。
ステロイドパルス療法
炎症を抑える作用のある副腎皮質ステロイド薬を点滴で大量に投与する治療法です。一般的に、3日間の点滴と4日間の休薬を1クールとして1〜3回程度行います。
免疫グロブリン大量療法
血液中のタンパク質である免疫グロブリンを投与する治療法です。免疫グロブリンには、免疫機能を調整する役割があります。入院のうえ、5日間連続して投与します。
血漿浄化療法
血液中に含まれる自己抗体や炎症物質を取り除く治療法です。人工透析の機械を使用して血液を取り出し、不要な物質を取り除いて体内へ戻します。患者さんの状態に合わせて隔日もしくは週に2〜3回の頻度で行います。
視神経炎になりやすい人・予防の方法
視神経炎では慢性副鼻腔炎や動脈硬化、多発性硬化症などのさまざまな疾患が原因になります。何らかの疾患を発症している場合には、適切な治療を受け症状のコントロールと再発防止に努めることが、視神経炎の発症予防にもつながります。
身体に不調を感じている場合は、放置せず速やかに医療機関を受診して適切な治療を受けることが大切です。
関連する病気
自己免疫疾患
動脈硬化多発性硬化症慢性副鼻腔炎髄膜炎参考文献
難病情報センター「視神経炎」
国立研究開発法人国立がん研究センター「髄液検査」

