
監修医師:
柳 靖雄(医師)
東京大学医学部卒業。その後、東京大学大学院修了、東京大学医学部眼科学教室講師、デューク・シンガポール国立大学医学部准教授、旭川医科大学眼科学教室教授を務める。現在は横浜市立大学視覚再生外科学教室客員教授、東京都葛飾区に位置する「お花茶屋眼科」院長、「DeepEyeVision株式会社」取締役。医学博士、日本眼科学会専門医。
春季カタルの概要
春季カタルは、アレルギー性結膜炎の慢性型・重症型として位置づけられる病気で、主に小児や青年期の男子に多く発症するのが特徴です。春季カタルに罹患した患者の多くがアトピー性皮膚炎を併発していることから、アレルギー体質の人が発症しやすい病気だと考えられています。
季節の変わり目、とくに春から夏にかけて症状が悪化することが多く、目にある結膜や角膜周辺に強い炎症を引き起こします。まぶたの裏側の結膜の部分に、まるで石垣のようなポコポコとした突起(巨大乳頭)が生じ、激しい目のかゆみや異物感、充血などが主な症状です。重症化すると角膜に潰瘍ができることもあり、視力にまで影響がおよぶこともあります。

春季カタルの原因
春季カタルは他のアレルギー疾患と同様に、人体の免疫機構がアレルゲンに対して過剰に反応することが原因となり発症します。免疫反応により、目の結膜に炎症が起こるのがアレルギー性結膜炎で、春季カタルはその重症型の症例です。原因となるアレルゲンは、花粉やホコリ、ダニ、ペットの毛など多岐にわたり、空気中にあるこれらの物質が目に入り込むことで症状が生じます。
また、上記以外のアレルゲンとして、紫外線が引き金となり症状が生じる場合もあります。日差しが強い時期になると、紫外線が刺激となり炎症を悪化させることがあります。

