1人目を出産したときのこと。私の実家は田舎で産婦人科までも距離があるので、里帰りはせずに出産しました。ただ、初孫ということもあり、実家は終始大盛り上がり。退院後、実母から「1カ月健診が終わったらすぐに顔を見せに来るように!」と連絡がありました。
しかし、私の体調や赤ちゃんを連れての長距離移動を考えるとすぐには難しく、数カ月後になんとか遠方の実家に帰ることができました。そこで……。
1泊だけの里帰りで、母から“予想外のひと言”
小さいころから私は祖父母にとてもかわいがってもらっていたので、実際に赤ちゃんを抱っこしてもらえたことは本当にうれしかったです。滞在は1泊だけでしたが、充実した時間を過ごせました。
ところが、帰り支度をしていたときに、母から「あなたが来て水道のメーターがすごく上がってる……銀行振込でいいから、ここに1万5千円振り込んでね」と言われたのです(母と祖父母へのおみやげや、みんなで食べる名産品は事前に実家へ送っていました)。
1泊だけで、赤ちゃんは沐浴、私はシャワーを使った程度だったので、そんなことを言われるとは思ってもみませんでした。せっかくみんなに祝ってもらえてうれしかった気持ちも半減。ですが、よく考えると、母は昔からお金にうるさい人だったことを思い出しました。
数年後、弟に子どもが生まれたときには「私のときにこんなことがあったから、泊まりに行くと大変かもしれないよ」と、あらかじめ伝えておきました。
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里帰り出産や子連れでの実家への帰省は助けてもらえる安心感がある一方で、家族間の価値観の違いが見えやすい場面でもあります。特にお金に関することは誤解が生じやすいため、不安がある場合は事前に話し合いやすり合わせをしておくと、より気持ちよく過ごせるかもしれません。安心して過ごせるよう、お互いに配慮しながらコミュニケーションを大切にしたいですね。
著者:伊藤まゆ/30代 女性・会社員。4歳と1歳のパワフルガールズを育てる母。仕事に復帰し、毎日がハードモード。
イラスト:しおん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年11月)

