「糖尿病」という病気は誰にでも起こり得るものですが、実は発症しやすい特徴を持った人たちがいることをご存じですか? 「自分は大丈夫」と思っていても、もしかすると当てはまる項目があるかもしれません。今回は、糖尿病リスクが増える「タバコ・お酒・睡眠不足」日常の注意点について、糖尿病を楽しく知るメディア「あおいろサークル」代表の中尾先生にお話を伺いました。

監修医師:
中尾 裕(医師)
2014年九州大学卒業。卒業後は九州大学病院や九州医療センターをはじめ、福岡の多数の拠点病院で内分泌・糖尿病内科医として勤務。現在は九州大学大学院所属。これまでの経験を活かし、SNS上で糖尿病を中心とした医学の啓発活動を行っている。2023年5月より糖尿病を楽しく知るメディア「あおいろサークル」を発足。
編集部
ほかに日常生活を送る上で糖尿病のリスクになるものはありますか?
中尾先生
喫煙は糖尿病を発症するリスクになります。タバコを吸う人たちにおける発症リスクは、吸わない人と比べて38%高かったという研究結果(※)があります。この研究では、タバコを吸う量が1日あたり10本増えるごとに、発症リスクが16%増加する、と推定されています。※Akter S, et al. J Epidemiol. 2017 Dec;27(12):553-561.
編集部
飲酒についてはどうでしょう?
中尾先生
お酒の飲みすぎはもちろん糖尿病のリスクになります。また、お酒の飲み過ぎは肥満につながるため、それによる発症リスクの上昇も懸念されますね。
編集部
タバコ・お酒以外にもリスク要因はあるのでしょうか?
中尾先生
睡眠時間も糖尿病の発症に多少影響を与えると言われています。睡眠時間が短すぎても長すぎても糖尿病の発症リスクは上がるとされていて、最もリスクが低かったのは1日7〜8時間寝ている人たちだった、という研究結果(※)があります。※Shan Z, et al. Diabetes Care. 2015 Mar;38(3):529-37.
編集部
ありがとうございます。最後に読者へメッセージをお願いします。
中尾先生
糖尿病を発症するリスクは遺伝や体質などによって異なるため、糖尿病を発症してしまった方々へ偏見の目を向けることはあってはなりません。しかし、日々の生活で自分の中の発症リスクを少しでも下げることは可能です。摂れば摂るほどリスクを下げてくれる魔法のような食品・栄養素はありませんので、バランスの良い食生活・適度な運動習慣・充分な睡眠などで将来の健康を守りましょう。
※この記事はメディカルドックにて<「糖尿病の発症リスクを高める要因」をご存知ですか? 当てはまる人は何に注意したらいい?>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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