”爪の赤みや腫れ”は「爪囲炎」のサイン? 日常生活でできる予防策を医師が解説

”爪の赤みや腫れ”は「爪囲炎」のサイン? 日常生活でできる予防策を医師が解説

爪囲炎の治療

初期段階では、冷湿布で炎症を抑えます。
スキンケアと薬物療法を組み合わせて治療を行うことで、爪囲炎の症状を和らげます。
また、必要に応じてテーピング法や外科処置、肉芽に対し液体窒素による処置を行うこともあります。

スキンケア

爪囲炎の改善には、皮膚を清潔に保つことが重要です。
できるだけ毎日入浴やシャワーを浴びて汚れをしっかりと洗い流しましょう。
洗うときは、アルコールが多く含まれている製品は避け、中性または弱酸性の洗浄料を使います。
爪囲炎の部分にかさぶたができている場合、無理にはがさないようにしてください。
お湯でかさぶたを柔らかくしてから、優しく撫でるように取ります。

薬物療法

炎症を抑えるために、ステロイドが含まれた外用薬を使います。
できるだけ入浴後など清潔な状態で薬を塗るようにしましょう。

また、感染を防ぐために抗菌薬を内服することもあります。

テーピング法

テーピング法とは、痛みを和らげるために、伸縮性のあるテープを使って爪を固定する方法です。
ただしテープを強く巻きすぎると血流が悪くなり、指先の色が悪くなったり、しびれが出たりすることがあるため注意しましょう。

外科的処置

爪の下に膿がたまっている場合は、爪を一部または全部取り除いて膿を出す必要があります。また、爪が皮膚に食い込んで痛みが強い場合は、その部分を少し切り取ります。
ただし、分子標的薬によって炎症が起きた場合、爪が再び生えてこないリスクがあるため、爪全体を抜くことは基本的におこないません。

爪囲炎になりやすい人・予防の方法

爪の周りの皮膚が炎症を起こす病気のため、水や土に頻繁に触れる仕事をしている方に多く見られます。たとえば、家事をする主婦や、漁師、農家、美容師などです。

また、指しゃぶりをする子どもや、土遊びが好きな子どもにも起こりやすい傾向があります。

予防するためには、保清、保湿が欠かせません。

スキンケア

ハンドクリームや保湿剤などで手や足の保湿をおこないます。市販のものを使用する場合は、尿素や乳酸が含まれていない製品を選ぶと良いでしょう。
手を洗った後には、毎回クリームを塗るようにしましょう。
また、寝る前に保湿をしてから綿の手袋をつけると、保湿効果が高まります。

水仕事をする時に、手袋をするのも対策の一つです。
また、5本指の靴下は、足の指それぞれにかかる負担が軽減します。

爪のケア

爪を丸く切る習慣や深爪の癖がある方は、注意が必要です。
爪囲炎の予防のために、爪の角が皮膚に当たらないように整えましょう。

爪がもろくなったり、欠けやすくなったりした場合には、爪にも保湿剤やクリームを使うことで割れにくくなります。爪が欠けたり亀裂が入ったりした際には、爪やすりで整えましょう。


関連する病気

ひょう疽

肺癌

大腸癌


参考文献

杏林医会誌 49巻2号2018年全身性疾患に伴ってみられる爪の変化

臨床 医薬 . 2016EGFR 阻害薬に起因する皮膚障害の治療手引き

日本整形外科学会「爪周囲炎」

日本産婦人科学 会12. 皮膚障害

配信元: Medical DOC

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