肥厚性幽門狭窄症の前兆や初期症状について
肥厚性幽門狭窄症の主な症状は、嘔吐や脱水が挙げられます。症状が進むと、上部消化管からの出血(コーヒー残渣用嘔吐)や、皮膚や目の粘膜が黄色くなる黄疸(おうだん)がみられることもあります。
嘔吐
授乳の度に激しい嘔吐を繰り返します。ときには嘔吐した母乳やミルクが鼻からでることもあります。胆汁が混じっていない吐物(緑色でない)であること、噴水のように勢いよく大量に吐くことが特徴です。嘔吐後すぐに母乳やミルクを欲しがることもあります。
脱水
嘔吐が長期間続くと脱水症を引き起こします。進行すると低栄養状態や電解質の異常をきたし、しだいにぐったりしてきます。
赤ちゃんの脱水は、体重減少、大泉門が凹んだり、尿の量や回数が減ったりすることで確認できます。
・体重減少
授乳の度に嘔吐するため、母乳やミルクを十分に吸収できず体重が減少します。便秘やおしっこの量が減ることもあります。
・大泉門の陥凹
通常、1歳半ころまで大泉門(頭を上からみたときに前方にある骨と骨の隙間)は開いています。脱水があると大泉門がへこみます。
肥厚性幽門狭窄症の検査・診断
右上腹部に厚くなった幽門部の筋層がしこりとして触れることがあります。しこりの大きさはオリーブの実ほどの大きさです。
腹部超音波検査でオリーブ状のしこりを観察し、厚くなった幽門部の筋層を確認できたら、診断を確定します。
血液検査
授乳の度にくり返し嘔吐するため、脱水や電解質異常がみられることがあります。脱水や電解質異常の有無や程度を調べるために血液検査をおこないます。
腹部超音波検査
プローブとよばれる機器をお腹の上から当て、胃をくわしく観察します。オリーブ大のしこりを確認でき、幽門筋の厚さなどが一定の数値以上であれば確定診断とされます。超音波検査であるため、放射線の被ばくはありません。

