食後の食器はシンクに運ばれるものの、後片付けは全て里香任せ。大量のゴミと食器の山を前に、里香は自分が「召使い」のようだと感じてしまう。夫の優一は里香の優しさが相手に甘えさせていると指摘し、里香に本音を言うように促します。
片付けは私の仕事
「お皿、下げとくねー!」
食事が終わり、遊びが再開する時間。静香ちゃんがそう言って、私たち全員が使った食器や、テイクアウトの容器をシンクまで運んでくれました。雅子ちゃんも一緒に手伝ってくれます。
もちろん、手伝ってくれるのは本当にありがたい。でも、私の中のモヤモヤは、シンクに山積みになった食器の山を見て、ますます膨らんでいくんです。ママ会はとにかくゴミの量がすごい。弁当のプラスチック容器、ジュースやカフェオレの紙パック、デザートの小さなカップ。私がせっせと大きなゴミ袋に集めても、すぐに満タンになってしまいます。
そして、飲み物に使ったわが家のマグカップや、お皿、フォークの山。すべてはシンクに運ばれたけれど、そこから先は結局私が洗うことになるのです。
これじゃ、ただの召使い…
私は場所を提供しているホスト側で、食器洗いまでお客さんにさせるべきじゃないとも思います。それでも「疲れている中片付けるのはイヤだな」という気持ちが勝ってしまいます。
もし、雅子ちゃんか静香ちゃんのどちらかが、「お皿洗おうか?」「他に何か手伝うことある?」の一言だけでも言ってくれたら、私は「大丈夫!」と、気持ちよく断ることができるかもしれません。
その後、2人とも「今回もありがとう」という言葉とともに「また次もよろしくー!」と帰っていきます。子どもたちを連れて玄関まで見送った後、私はリビングとキッチンに戻りました。そこには、広げっぱなしのおもちゃ。そして、シンクからはみ出すほどの食器の山。
「……」
全員の子どもたちもいる状況で、2人に手伝ってもらうのが現実的でないような気もします。でもなぜ、私だけが片付け担当にならざるを得ないのでしょう。家に2人を招くことが続く限り、私はおもてなしだけをする「召使い」のようにすら思えてしまいます。

