「優しすぎる」夫に言われて気が付いた
その日の夕食後、優一が溜まっていた洗い物を手伝ってくれている時に、私はたまらず、このモヤモヤを夫にぶつけました。
「ねえ、私は場所を提供したり、飲み物を出したり、それなりにおもてなしはしていると思うの。でも、この量の洗い物まで全部私って、何かおかしくない?」
優一は、私の手からスポンジを受け取りながら、溜息を一つついて、私の顔を見ました。この状況は、彼も薄々感じていたことでしょう。
「おかしいと思うよ。里香が優しすぎるんだと思う。だから、2人とも甘えてるんだよ。俺も正直、休日は家でのんびりしたいし」
そして、優一はきっぱりと言いました。
「里香がそうして違和感を覚えてるなら『うちでやるのは無理』って、正直に言うべきだよ」
優一の言葉は、私の背中を押してくれるものでした。私はずっと、2人との関係性が悪くなるのを恐れ、不満を飲み込んでしまっていたのです。でも、毎回こんな思いをするくらいなら、いっそのこと、距離ができてもいいかもしれない。私は、優一の言葉を受けて、次こそは言う、と心に決めました―――。
あとがき:優しさの限界点と、夫の決断
里香さんの内的な葛藤が、夫である優一さんの言葉によって初めて「おかしい」と断定される重要な転換点です。食器をシンクに運ぶ行為は、一見手伝いですが、皿洗いをしないことで「ここから先はホストの仕事」という線を引いてしまっています。優一さんの「里香が優しいから甘えられてる」という指摘は、里香さんの長年の悩みを打ち破る決定打となりました。この言葉を受け、里香さんは「友達付き合いの維持」よりも「自分自身の心の平和」を選ぶ決意を固めます。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

