「低血圧で朝起きられない」のはどうして?原因や対処法も解説!【医師監修】

「低血圧で朝起きられない」のはどうして?原因や対処法も解説!【医師監修】

「朝、目覚まし時計が鳴っても身体が重く感じて布団から出られない」そんな経験はありませんか?特に低血圧の方は、朝のだるさやめまい、立ちくらみなどに悩まされ、「どうして自分はこんなに朝が弱いのだろう」と感じているかもしれません。

朝起きられない症状は単なる寝不足や怠けではなく、体内で起こる生理的な変化や健康上の問題が関係している場合があります。しかし、正しい知識と対策を知ることで、そのつらさを軽減し、朝を少しでも楽に迎えることが可能です。本記事では、低血圧で朝起きられない状態の原因や対処法、さらに医師に相談すべきタイミングを解説します。

林 良典

監修医師:
林 良典(医師)

名古屋市立大学卒業。東京医療センター総合内科、西伊豆健育会病院内科、東京高輪病院感染症内科、順天堂大学総合診療科、 NTT東日本関東病院予防医学センター・総合診療科を経て現職。医学博士。公認心理師。日本専門医機構総合診療特任指導医、日本内科学会総合内科専門医、日本老年医学会老年科専門医、日本認知症学会認知症専門医・指導医、禁煙サポーター。
消化器内科
呼吸器内科
皮膚科
整形外科
眼科
循環器内科
脳神経内科
眼科(角膜外来)

朝起きられない原因と低血圧の関係

朝起きられない原因と低血圧の関係

低血圧の定義を教えてください

低血圧とは、一般的に血圧の値が正常よりも低い状態を指します。明確な国際基準はありませんが、目安として収縮期血圧が100mmHg以下、拡張期血圧が60mmHg以下の場合を低血圧と呼びます。

低血圧には大きく分けて、特別な原因がなく体質的に血圧が低い本態性低血圧、起き上がったときに血圧が急激に下がる起立性低血圧、食後に血圧が下がる食後低血圧、そして病気や薬の影響で起こる二次性低血圧などの種類があります。

なお、血圧が低いだけで症状がなければ基本的に問題ありませんが、めまいや倦怠感など生活に支障が出る症状を伴う場合に治療や対策の対象となります。

「低血圧で朝起きられない」とはどのような状態ですか?

「低血圧で朝起きられない」とは、朝目覚めても血圧が十分に上がらず、身体が思うように動かなくて起き上がれない状態を指します。

睡眠中は副交感神経が優位となり血圧が下がりやすい傾向があります。そして、低血圧の方の場合、起床時に脳へ十分な血液が行き渡らないために、強いだるさや頭のぼんやり感が出て布団から出られなくなることがあります。この状態の方は朝起き抜けに立ちくらみやめまいが起きたり、起きてもすぐには活動できずにぼーっとしたりしてしまうことが特徴です。周囲からは朝に弱い方と思われがちですが、本人にとっては身体が思うように動かないつらい症状なのです。

なぜ低血圧の人は朝がつらいと感じるのですか?

低血圧の方が朝つらく感じる主な理由は、神経の切り替えと血圧調整機能の働きが十分に機能しないためです。健康な方であれば、朝目覚める頃に交感神経が優位になり血圧や心拍数が上昇してスムーズに起きられます。しかし低血圧の方では、血圧が低いことで交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、神経の切り替えがうまくいきません。その結果、朝になっても交感神経が十分働かず身体が目覚めないため、起きるのが特につらくなります。

また、長時間横になった後に急に身体を起こすと、重力で血液が下半身にたまり脳への血流が一時的に不足します。低血圧の方ではこの起立性の低血圧が顕著で、立ちくらみやめまいが生じやすく、起床時に強い不調を感じます。

朝のだるさや起きづらさを引き起こす低血圧以外の原因

朝のだるさや起きづらさを引き起こす低血圧以外の原因

低血圧以外でも起きられないと感じる病気や要因はありますか?

はい、低血圧以外にも朝起きられなくなる原因はいくつか考えられます。代表的なものを挙げると、以下のような生活習慣や疾患が関連します。

睡眠不足・睡眠の質の低下

睡眠時無呼吸症候群やむずむず脚症候群による睡眠障害

うつ病などメンタルヘルスの問題

貧血や甲状腺機能低下症、更年期障害など、そのほかの身体の病気

このように、朝起きられない状態の背景にはさまざまな原因が隠れていることがあります。単なる怠けではなく身体や心の不調のサインであることもあるため、ほかの症状も含めて原因を調べることが大切です。

自分で朝起きられない病気や要因をみつける方法を教えてください

まずは生活習慣や体調の自己チェックから始めましょう。以下のポイントを確認すると、自分の朝起きられない原因の手がかりになります。

睡眠時間・睡眠環境を見直す

生活リズムを確認する

血圧を測定する

めまいや動悸、息切れ、頭痛、倦怠感、気分の落ち込みなどほかの症状がないか確認する

以上のような自己チェックで、単なる生活習慣の問題か、それとも何らかの病気が隠れていそうかを確認することができます。原因を特定するのが難しい場合や、心当たりがある原因に対策しても改善しない場合は、早めに医療機関で相談することをおすすめします。

配信元: Medical DOC

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