低血圧で朝起きられないときの対処法と医師に相談するタイミング

低血圧で朝起きられないときに自分でできる対処法を教えてください
低血圧が原因で朝起きるのがつらい場合、日々の生活習慣を工夫することで症状を和らげることができます。
急に立ち上がらない
規則正しい睡眠習慣を身に付ける
朝の日光を浴びる
水分・塩分をしっかり摂る
朝食をきちんと摂る
軽い運動習慣を取り入れる
こうした対策を続けることで、少しずつ朝のつらさが軽減していくことが期待できます。ポイントは、一度に完璧を目指さず、できそうなことから少しずつ習慣化することです。それでも症状が重い場合や、自分で対策しても改善しない場合は、無理をせず医療機関で相談しましょう。
朝起きられないというだけで病院に行ってもよいですか?
もちろん受診して問題ありません。朝起きられない症状は、本人にとっては日常生活に支障をきたす重大な問題です。朝起きられないだけでも、生活リズムの障害や何らかの体調不良のサインである可能性があります。
周囲からみると怠けているだけと思われるかもしれませんが、本人の努力だけでは解決できないこともあります。特に、毎日のように起床が困難で学校や仕事に遅刻あるいは欠勤してしまう場合や、朝以外の時間帯にも体調不良が及んでいる場合は、遠慮せず医療機関に相談してください。
医師に相談することで、低血圧なのかほかの原因があるのかを客観的に評価してもらえますし、適切な対処法のアドバイスや必要な治療を受けることができます。決して恥ずかしいことではないので、つらいと感じるなら受診して問題ありません。
朝起きられない以外にどのような症状がみられたら医師に相談すべきですか?
朝の起きづらさに加えて次のような症状がみられる場合は、できるだけ早めに医師に相談しましょう。
立ちくらみ・めまい
失神
動悸・息切れ
倦怠感が強い
皮膚が蒼白い
頭痛や腹痛を伴う
抑うつ気分や無気力感
以上のような症状が併発している場合、単なる生活習慣の問題ではなく何らかの疾患が背景にある場合があります。早めに医師に相談し、必要な検査を受けて原因を明らかにすることが大切です。
朝起きられないという症状に対して病院ではどのような検査や治療を行いますか?
病院を受診すると、まず医師による問診が行われます。いつ頃から起きられないのか、睡眠時間や生活リズム、ほかにどのような症状があるか詳しく聞かれるでしょう。問診内容によって必要と判断されれば、次のような検査が行われます。
身体診察
血圧測定
血液検査
心電図・画像検査
質問票など精神面の評価
こうした検査の結果、特定の疾患が見つかればその治療が優先されます。低血圧そのものが問題でほかに原因がないと判断された場合は、生活改善指導に加えて必要に応じ薬物療法が行われます。血圧を上げる薬(昇圧薬)としてはミドドリン塩酸塩(血管を収縮させる薬)やドロキシドパ(神経伝達物質ノルアドレナリンの前駆物質)などが使われることがあります。
治療内容は原因によってさまざまですが、医師と相談しながら、自分に合った治療や対策を進めていきましょう。
編集部まとめ

低血圧そのものは高血圧に比べると軽視されがちですが、朝のつらさや日中の不調によって生活の質が低下してしまう重要な問題です。しかし、適切な対策を行えば、朝の状態は改善する可能性があります。本記事で紹介したように、生活リズムの改善や朝の起き方の工夫などは今日からでも始められる対策です。まずはできる範囲で試してみて、それでも改善しないときは早めに医療機関に相談してください。症状が軽いうちに対処すれば短期間でよくなることも多く、深刻な病気が隠れていないか早期発見することにもつながります。朝起きられないつらさを抱えているのはあなただけではありません。原因を正しく理解し、適切なケアとサポートを受ければ、今より楽に朝を迎えられるようになるはずです。
参考文献
『4.低血圧』(愛知県薬剤師会)

