
埼玉県三郷市で介護施設を運営するMCは、埼玉県三郷駅前の商業施設内に「WELLNESS BASE(ウェルネスベース)」をオープンする。
「WELLNESS BASE」の詳細

ケアライブラリーコーナー
「WELLNESS BASE」は、介護の専門家が運営する地域のコミュニティスペース。居宅介護支援事業所が併設されており、介護に関する悩みを無料で気軽に相談できる。ほかにも、ライブラリーや情報発信、イベント開催などを通じて、地域の人や介護に携わる専門職が安心してつながり、「よりよく生きる」をともに考えていける場所を目指すという。
介護相談窓口では、常駐するケアマネージャーが介護や生活に関する相談に対応。無料で相談可能で予約もできる。「ケアライブラリー」という「ケア」をテーマに、12月時点で約300冊の書籍を揃えたライブラリーコーナーを設置し、誰でも自由に閲覧可能だ。また、「ウェルネス」を切り口に、誰でも参加できるさまざまなイベントやワークショップを定期的に開催する予定とのこと。
「WELLNESS BASE」誕生の背景
MCは三郷市を拠点に、神経難病の方を主な対象とする施設を運営してきた介護事業者。長年にわたり介護の現場に携わる中で「介護はある日突然はじまる」という現実に、幾度も直面してきたという。もし日常の中で、自分や家族の「これから」に少しずつ意識を向けることができれば、より穏やかに未来を迎えることができるはず。その想いを原点として、この「WELLNESS BASE」は誕生した。
三郷駅前に拠点を構えたのは、介護を普段の生活の延長線上にあるテーマとして考えたからだそう。介護には、人を支える喜びと同時に、負担や困難といった側面も存在する。だからこそMCは、ウェルネスという広い視点の中で、介護を「誰もが向き合うべきライフテーマ」と位置づけ、その多様な側面を共有・理解できる場づくりを目指していく考えだ。
