網状皮斑の治療
網状皮斑の治療は、血流障害を引き起こしている原因によって異なります。薬剤による網状皮斑の場合は、薬剤の変更のみで特別な治療が必要ないこともありますが、持続的な症状が見られる場合には治療が必要です。
自己免疫疾患が原因の場合
網状皮斑が自己免疫疾患によって引き起こされている場合、免疫抑制剤が処方されます。免疫反応を抑えることで血管の炎症を軽減し、血流を改善します。また、ステロイド剤も抗炎症効果が高いため、重症例ではステロイド療法が行われる場合があります。
血管や血栓が原因の場合
網状皮斑の原因が血管の閉塞や血栓である場合、抗凝固薬や血小板凝集抑制薬が使用されます。血栓の形成を防ぎ、血流を改善することで症状を和らげます。
とくに、抗リン脂質抗体症候群のように、血液が固まりやすくなる状態では、長期的な抗凝固薬での治療が必要です。
薬剤による副作用が原因の場合
薬剤が網状皮斑の原因となっている場合、使用中の薬剤の調整や変更が検討されます。 たとえば、脳梗塞後遺症の治療として使用していたアマンタジンの副作用として網状皮斑を引き起こしている場合は、担当医と相談のうえ他の治療薬への変更し、症状が改善するかどうかを慎重に経過を追います。
ただし、自己判断で服用の中断は避け、医師の指導に従うようにしましょう。
網状皮斑になりやすい人・予防の方法
先述したように膠原病、血管炎、感染症といった病気をもつ人は、血管に炎症や血栓ができやすく、網状皮斑があらわれる可能性があります。血液の凝固機能に問題がある人や特定の薬剤(アマンタジンやヘパリンなど)を使用している人も、血流に障害が生じることで網状皮斑が生じやすくなります。
また、網状皮斑は冬の寒い時期に冷気刺激となって、一時的に網状皮斑が生じる傾向があるため、冷えた環境下で長時間過ごすことが多い場合、症状が出やすいです。
網状皮斑の予防方法としては、第一に寒い環境を避けることが重要です。原因が基礎疾患または薬剤のいずれかであっても、冷えが刺激となって網状皮斑が生じるのが一般的なため、寒い環境を避けて血流障害を起こさないようにすることを心がけるようにしましょう。やむを得ない場合は、体をしっかり保温し、血流障害が起こらないようにしてください。
また、自己免疫疾患や血栓性疾患がある場合、血栓ができやすい体質になっている人は、定期的に医師の診察と治療を続けることが網状皮斑の発症予防につながります。
関連する病気
閉塞性動脈硬化症全身性エリテマトーデスベーチェット病原発性抗リン脂質抗体症候群
強皮症レイノー病血栓性血小板減少性紫斑病
クリオグロブリン血症性血管炎
参考文献
National Library of Medicine「Livedo reticularis: A review of the literature」
国立国際医療研究センター国府台病院 リウマチ・膠原病科「網状皮斑(リベド)」

