喘息の治療で多く用いられるのが吸入薬。子どもでも簡単に使用できるとして、多くの患者に処方されていますが、実は吸入薬の効果を発揮するには正しい使い方が重要です。

監修医師:
蛸井 浩行(ふかさわ呼吸器・消化器内科クリニック)
2006年日本医科大学を卒業。同大学付属病院および千葉北総病院で呼吸器内科全般の研鑽を積み、茨城東病院で結核や非結核性抗酸菌症等の感染症診療にも従事。日本医科大学大学院で感染症研究により博士号を取得する。東京医科大学病院で講師を務め、湘南鎌倉総合病院を経て2024年ふかさわ呼吸器・消化器内科クリニック院長に。「呼吸器と内科の診療で、鎌倉の地域に貢献する」がモットー。
編集部
吸入薬とはなんですか?
蛸井先生
さまざまなタイプの吸入器を使って口から薬剤を吸い込み、気管支や肺へ直接的に作用させる薬のことをいいます。主に気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療に用いられます。
編集部
吸入薬にはどのような特徴があるのですか?
蛸井先生
吸入薬はほとんどが肺のみに届くため、飲み薬と違って全身に影響する副作用が少ないというメリットがあります。一方で、服薬するにはある程度コツが必要で、誤った使い方をしていたために効果が減少してしまった、ということも少なくありません。
編集部
吸入薬にはどのような種類があるのですか?
蛸井先生
一般的には、エアゾールタイプとパウダータイプがあります。エアゾールタイプは薬を霧状に噴霧させ、それを吸入するもの。一方のパウダータイプは粉末を自分で吸い込む形の薬剤のことをいいます。どちらも、ポケットに入るくらいの大きさの吸入器を使います。
編集部
どちらが良いのですか?
蛸井先生
どちらのタイプにも長所と短所があります。たとえばパウダータイプは自分のタイミングで薬剤を吸える、という長所があります。一般には「蕎麦をすすれる力があれば吸える」とされていますが、かなりご高齢な方には難しい可能性があります。一方、エアゾールタイプは自分で吸い込むタイミングを薬の噴霧に合わせなければならないという難しさはありますが、吸う力が弱くても吸入できるのは長所と言えます。
編集部
長所と短所を検討することが大切ですね。
蛸井先生
はい。基本的に喘息治療で用いる吸入薬は、長ければ年単位で継続使用することが必要です。そのため、自分が使いやすいと思うものを選ぶことが大切。エアゾールタイプにしろ、パウダータイプにしろ、医師と相談して無理なく使えるものを選ぶことが重要です。
※この記事はメディカルドックにて<吸入薬の効果引き出す3つのポイント&吸入薬でよくある間違い3選【喘息治療】>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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