地域と鮭―—小高に根づく“帰還”の物語

地域の川では、長い旅を終えた鮭がふるさとへ戻る姿が、季節の風景として親しまれてきた。その静かで力強い流れを文字盤に映し込んだのが「Salmon Grey」だ。

提供:南相馬市博物館
震災後、避難区域となった小高にも、少しずつ人々が帰り、暮らしが再び育まれている。

提供:南相馬市
「帰る」という行為は、生きる力そのもの。海から川へ、遠くからふるさとへ――鮭の遡上と人々の歩みを重ね合わせ、希望を帯びたグレーとして表現しているという。
フォーマルにもカジュアルにも馴染むこの色は、“帰還”の物語を、穏やかにそして明るく手元に伝えてくれる。
澄んだ艶と温もりで、日常に前向きなアクセント

小高区の家々の庭先には、代々大切にされてきた柿の木が多く見受けられる。

秋に実り、冬には干し柿や柿餅となって食卓に並ぶ――その営みは、季節の恵みを分かち合うコミュニティの文化を形づけてきた。

提供:みなみそうま移住相談窓口「よりみち」
「Persimmon Orange」の澄んだオレンジの文字盤には、その明るさと温もりが込めされている。家族やまちの記憶を未来へつなぐ一本だ。
