なぜ男プリキュアの「是非」が問われるのか
現在放送中の『キミとアイドルプリキュア♪』で、男性キャラクターがプリキュアに変身し、SNS上で賛否両論が巻き起こっています。
しかし、プリキュアシリーズに男性プリキュアが登場するのは、今回が初めてではありません。なぜ今、改めて「是非」が問われているのでしょうか?ファンの声を紐解くと、今回特有の“複雑な事情”が見えてきました。
「少年」ではなく「成人男性」であること
2023年の『ひろがるスカイ!プリキュア』でレギュラー活躍した「キュアウィング」は、12歳の少年でした。変身アイテムも可愛らしく、あくまで「プリキュアの弟分」的な立ち位置で愛されていました。
しかし、今回の「キュアコネクト(響カイト)」は18歳の成人男性。しかも主人公たちが憧れる「アイドル」という設定です。「男の子が頑張って変身する」のと、「完成された大人の男性がプリキュアの領域に入ってくる」のとでは、視聴者が受ける印象が大きく異なります。
「対等な仲間というより、保護者のような異物感がある」「プリキュアの世界観に“大人の男性性”を持ち込んでほしくない」という拒否感が、一部のファンにはあるようです。

