猫が『咳』をしているときの原因4つ 病気の可能性から適切な対処法まで

猫が『咳』をしているときの原因4つ 病気の可能性から適切な対処法まで

3.早食い

ご飯を食べる猫

食事のときに咳き込むような動作を見せる場合、早食いが原因のこともあります。猫の個体差はありますが、キャットフードを勢いよく飲み込むと、喉や気管に一時的に詰まりかけてむせることがあります。多頭飼いの家庭では、他の猫にフードを取られまいと焦って食べることで、むせることが起きやすくなります。

早食いが原因の咳は一過性のことが多いですが、頻繁にむせたり吐き戻したりするようであれば、喉や食道に問題がある場合も考えられます。対策として、食事の時間をゆっくりと取れるように環境を工夫することが大切。早食い防止用の食器を使う、フードを少量ずつ分けて与える、ドライフードをお湯でふやかして喉の通りを良くするなど、ちょっとした工夫で改善が期待できます。

4.猫喘息などの病気

猫と獣医師

猫の咳が慢性的に続く、もしくは苦しそうな場合は、猫喘息などの病気が疑われます。猫喘息とは、気道に炎症が起きて狭くなり、発作的な咳や呼吸困難を引き起こす病気です。

アレルギー反応が関係していると考えられており、原因は明確ではありませんがダニやハウスダスト、花粉などが原因となることもあります。

猫喘息の咳は、毛玉を吐くときのような「えづき」と似ているため見分けがつきにくいですが、しばしば夜間や運動後に発作的に咳き込み、胸を低くして「ゼーゼー」「ヒューヒュー」と苦しそうな呼吸をするのが特徴です。

放置すると慢性化し、呼吸不全につながる危険があるため、早期発見と治療が欠かせません。治療では、ステロイドや気管支拡張薬による吸入・内服で炎症を抑える方法が一般的。また、再発を防ぐために、花粉やホコリを減らした清潔な環境づくりも大切です。

猫喘息の他にも心臓病や肺炎、寄生虫や細菌感染などが原因で咳が引き起こされることがあります。いずれも早期対応が鍵。咳が長引いたり、呼吸の様子がおかしい場合は、自己判断せず動物病院で検査を受けましょう。

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