日本コカ・コーラ、スタートアップ3社とサステナビリティ分野で共創を加速、茶殻バイオ炭・センサー×AI節水・湿潤バイオマス発電でサプライチェーン課題に挑む

日本コカ・コーラ、スタートアップ3社とサステナビリティ分野で共創を加速、茶殻バイオ炭・センサー×AI節水・湿潤バイオマス発電でサプライチェーン課題に挑む

◆工場から排出される植物性残渣由来のバイオマス発電、ライノフラックス社の実証実験が始動

ライノフラックス社は植物性残渣由来のバイオマス発電を行う、水分を多く含む湿潤原料でも可能という


3つ目の事例は、工場から排出される植物性残渣を活用したバイオマス発電である。コカ・コーラボトラーズジャパンでは、茶かすやコーヒーかすを肥料や飼料としてリサイクルする取り組みをすでに行っているが、より高付加価値な形で再資源化し、製造プロセスへ還流させることが課題となっていた。

そこで協業するのが、次世代型バイオマス発電技術を開発する京都大学発のエネルギー企業、ライノフラックス社である。同社が持つ「湿式ケミカルルーピング技術」は、従来再利用が難しいとされていた、水分を多く含む湿潤原料由来のバイオマスから効率的に発電できることが強み。飲料製造工程で発生する茶かすやコーヒーかすの処理に適している。また、発電設備はコンパクトな設計のため製造工場敷地内に設置が可能で、残渣の運搬コスト削減にもつながる。

コカ・コーラボトラーズジャパンは2025年から京都工場で、茶かすやコーヒーかす由来のバイオマスからクリーン電力と高純度CO2の回収を目指す実証実験を開始した。ライノフラックス社代表取締役CEOの間澤敦氏は、「飲料工場のように一定の品質とボリュームで植物由来残渣が継続的に発生する現場は技術検証に適している」とし、日本コカ・コーラおよびボトラー各社との協業を通じて、「残渣から電力をつくる」仕組みを国内外の食品工場へ広げていきたい考えを示している。

◆「サステナビリティは共創、革新的な技術を世界へ広げる」

説明会の最後に田中副社長は、「日本には秀逸な技術を持つスタートアップが多いが、社会実装の段階で壁に突き当たることも多い」と述べ、「大規模な実証と長期的なパートナーシップを通じて、その壁を一つひとつ取り除く役割を果たしたい」と話した。

また、「サステナビリティは競争ではなく共創だと考えている。今回の3件に限らず、日本で生まれた革新的な技術をコカ・コーラのネットワークを通じて世界に広げるような取り組みを、今後も各領域で増やしていきたい」と述べ、サプライヤーやパートナーと共にバリューチェーン全体で先進のイノベーションも積極的に活かしながら環境負荷の低減や資源の有効活用に取り組んでいく姿勢を示した。

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