マグネシウムが不足すると現れる症状

マグネシウムは体内で多くの酵素反応や神経・筋肉の調整に関わる重要なミネラルです。
健康な人で重度の欠乏が起こることはまれですが、偏った食事やストレス、過度の飲酒、持病などによって不足が続くと、次のような症状がみられることがあります。
消化器に現れる症状(吐き気・嘔吐・食欲不振)
マグネシウムは自律神経を整え、胃腸の働きをサポートしています。不足すると胃腸の動きが鈍くなり、食後のムカつきや胃もたれを感じることがあります。吐き気が続いたり、まれに嘔吐を伴う場合もあります。 また、消化のリズムが乱れることで「食欲がわきにくい」「すぐにお腹がいっぱいに感じる」といった食欲不振につながることもあります。体調やストレスと組み合わさると症状が強く出るケースもあります。
中枢神経や全身に現れる症状(眠気・集中力の低下・脱力感)
脳の神経伝達やエネルギー代謝にはマグネシウムが関わっています。不足すると脳の働きがスムーズに進まず、日中の強い眠気、集中が続かない、頭がぼんやりするなどの変化が見られることがあります。 また、エネルギーを作る効率も低下するため、体が重く感じる、力が入りにくい、階段や歩行で疲れやすいといった脱力感が現れることもあります。慢性化すると、休んでも疲労が取れにくいと感じる人もいます。
筋肉に現れる症状(痙攣・ふるえ・こむら返り)
マグネシウムは筋肉の収縮と弛緩のバランスを保つ役割があります。不足すると筋肉が緊張しやすくなり、ふくらはぎがつる、手足がピクピクと動く、細かいふるえが出るなどの症状につながることがあります。 運動量が多い人や汗をかきやすい人はミネラルの消耗が増えるため、これらの症状が現れやすい傾向があります。夜間に足がつりやすくなるといったケースも報告されています。
マグネシウムが不足しやすい人の特徴

偏食の傾向があり、植物性食品が少ない人
マグネシウムは、野菜、豆類、海藻、全粒穀物、ナッツ類といった植物性の食品に多く含まれています。そのため、これらの食品をあまり食べない人や、外食・加工食品が中心の人では、自然と摂取量が不足しやすくなります。 特に、白米・白パンなど精製された炭水化物が中心の食事を続けている場合、全粒穀物に比べてマグネシウム含有量が少ないため、意識しないと必要量に届きにくい傾向があります。
アルコールをよく飲む人
アルコールには利尿作用があり、摂取すると尿中に排泄されるマグネシウム量が増えることが知られています。飲酒の頻度や量が多い人では、体内のマグネシウムが徐々に減少しやすくなります。 また、慢性的な飲酒によって胃腸の吸収機能が低下すると、摂取した栄養素が吸収されにくくなるため、不足をさらに助長する可能性があります。
ストレスが多い人・激しい運動を習慣としている人
精神的なストレスが続くと、ストレスホルモンが分泌され、体内でマグネシウムの利用量が増えると言われています。緊張状態が続くことで、平常時よりも消耗が早く進むことがあります。 また、運動量が多い人やアスリートでは、筋肉の収縮や発汗によってマグネシウムの消費・排出が増えるため、通常より多く必要とされる場合があります。運動後の疲労感が強い場合には、ミネラルバランスの乱れが関係していることもあります。

