「急性心不全」を予防する可能性の高い「食べ物」はご存知ですか?医師が解説!

「急性心不全」を予防する可能性の高い「食べ物」はご存知ですか?医師が解説!

急性心不全発症のリスクを上げやすい食べ物・飲み物

急性心不全のリスクを上げやすい食べ物・飲み物には以下のようなものがあります。日常生活に馴染みがあるものです。注意しましょう。

塩分の多い食品

過剰な塩分は体内に水分をため込み、血圧を上昇させます。その結果、心臓に負担がかかり、急性心不全の発症や再発リスクを高めます。漬物、みそ汁、丼物などは注意が必要です。

脂肪分の多い肉や揚げ物

動物性脂肪に多く含まれる飽和脂肪酸は、血中のLDLコレステロールを増加させ、動脈硬化や冠動脈疾患を進行させます。これらは心筋梗塞を起こす要因となり、結果、急性心不全につながる危険性があります。脂身の多い肉、バター、揚げ物、クリーム系食品などは注意が必要です。

過剰なアルコール

過剰なアルコールは高血圧や心筋障害を引き起こし、急性心不全のリスクを上げます。ビール、日本酒、ワインなど種類に関わらず飲み過ぎは有害です。少量でも毎日飲み続けることは心臓に負担をかけるため、すでに心疾患のある患者さんは禁酒が望ましいです。

急性心不全を予防するために大切な生活習慣・運動習慣

急性心不全を予防するには、生活習慣に留意することが最も重要です。以下に代表的な項目をあげて解説いたします。

バランスの良い食事

塩分摂取を控えることが予防の基本です。和食のだしや香辛料を活用し、薄味を心がけることが重要です。また、野菜や果物、魚、大豆製品を中心にバランスの良い食事を意識すると、動脈硬化や高血圧の進行を防ぎます。

適度な有酸素運動

ウォーキング、軽いジョギング、サイクリングなどの有酸素運動は心臓に無理なく負担をかけ、血圧や体重管理に有効です。可能であれば、毎日20〜60分継続[香木2] [33] することが望ましいです。しかしながら、急に激しい運動を始めると逆効果となるため、自身の体力に応じて強度を調整してください。持病のある患者さんは、かかりつけ医に相談しながら進めることが重要です。

禁煙

喫煙は血管を収縮させて血圧を上昇させるだけでなく、血管内皮を傷つけるため、動脈硬化を進めます。その結果、心筋梗塞や不整脈を起こしやすくなり、結果、急性心不全のリスクを高めます。また、タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素は心筋への酸素供給を妨げ、慢性的に心臓に負担を与えます。急性心不全を予防するうえで、禁煙は最優先に取り組むべき生活習慣です。

配信元: Medical DOC

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