「急性心不全の予防」についてよくある質問
ここまで急性心不全の予防について紹介しました。ここでは「急性心不全の予防」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
心臓に良いトレーニングや運動はありますか?
佐藤 浩樹 医師
急性心不全を予防するためには、心臓に過度な負担をかけずに持久力を高める適度な運動が有効です。代表的なのは、**ウォーキング、軽いジョギング、水中運動、サイクリング**などの**有酸素運動**で、一定のリズムで呼吸と心拍を保ちながら行うことが大切です。毎日20〜60分を目標としましょう。ただし、急に激しい運動を始めると逆に心臓に大きな負荷をかけるため、まずは医師に相談し、自分の体力や基礎疾患に合った強度を確認することが重要です。また、運動中に胸の痛みや強い息切れ、動悸などが出た場合は直ちに中止し、医療機関を受診しましょう。
まとめ
急性心不全を予防するには、日常生活の中で心臓への負担を減らす対策が欠かせません。**減塩を基本としたバランスの良い食事、禁煙、節酒**は必須の生活習慣です。さらに、有酸素運動を継続することで、リスクを下げることができます。予防は可能ですので、一度、自身の生活習慣を見直してみてください。
「急性心不全」と関連する病気
「急性心不全」と関連する病気は7個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
循環器系
急性心筋梗塞不整脈心筋症
心臓弁膜症
急性心筋炎
高血圧呼吸器系
肺塞栓症これらの疾患はいずれも急性心不全の引き金になります。定期的に医療機関を受診し、かかりつけ医の指導のもと、適切な検査と治療を受けることが重要です。
「急性心不全」と関連する症状
「急性心不全」と関連している、似ている症状は6個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
関連する症状
呼吸困難
息切れ
起坐呼吸
動悸胸部圧迫感
むくみ
更なる高齢化により心不全患者の増加が予想されていますが、早期発見による治療で心不全の予後は改善します。これらの症状が現れた時は、早めの医療機関受診をお勧めします。
参考文献
心不全診療ガイドライン2025年改訂版
2021年改訂版 心血管疾患におけるリハビリテーションに関する ガイドライン(日本循環器学会)
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