疲れが取れない40〜50代へ 「肝臓病」を見逃さないための初期チェックポイントを医師が解説

疲れが取れない40〜50代へ 「肝臓病」を見逃さないための初期チェックポイントを医師が解説

肝臓病の前兆や初期症状について

肝臓病は、初期段階で自覚症状がほとんどあらわれないため、病気が進行するまで気づかず、進行してから症状に気付くケースは珍しくありません。代表的な症状は以下のとおりです。

疲労感と倦怠感

肝臓の機能が低下すると、体内でのエネルギー生産が不十分になるため、慢性的な疲労感や倦怠感を感じることがあります。休息を取っても疲れが取れない場合は、肝臓に問題がある可能性があります。

黄疸

肝臓が運ばれてきたビリルビン(赤血球が分解されるときに生じる色素)を処理できなくなると、血中にビリルビンが蓄積し、皮膚や眼の白い部分が黄色くなる黄疸があらわれます。黄疸が見られた場合、肝臓の障害が進行しているサインになります。

食欲不振や体重減少

肝臓病が進行すると、肝臓で作られる消化液「胆汁」の分泌量が減るため消化機能が低下し、食欲不振や急激な体重減少が見られることがあります。

右上腹部の痛み

肝臓が腫れると、右上腹部に痛みや不快感が生じることがあります。特に進行した肝硬変や肝臓がんでは、この症状が顕著に現れます。

むくみや腹水

肝機能が低下すると、体内の水分バランスが崩れ、足のむくみや腹部に水が溜まる腹水が見られることがあります。この症状が見られた場合も肝臓病が進行している可能性があります。

肝臓病の検査・診断

肝臓病では、必要に応じて下記の検査を行います。

血液検査

血液中のALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)やAST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)といった肝酵素の数値を確認することで、肝細胞の損傷や炎症が起きていないかが分かります。
また、ビリルビン値、アルブミン値、プロトロンビン時間(血液が固まる時間)など、肝臓の機能状態を把握できる指標の確認も重要です。

また、ウイルス性肝炎の検査として血液検査の一種である「肝炎ウイルスマーカー検査」も行われます。B型肝炎やC型肝炎のウイルスなどが体内に存在するかどうかを調べるために、血液中のウイルス抗原や抗体を測定します。

画像診断

肝臓の状態を詳細に把握するために、超音波検査(エコー)やCT、MRIといった画像診断が用いられます。肝臓の形状や大きさ、腫瘍・肝硬変の有無などを確認できます。

肝生検

肝生検は、肝臓の一部組織を採取して調べる検査です。肝炎や肝細胞癌、線維化の進行程度などを調べるのに有効ですが、侵襲的な検査のため、必要に応じて行われます。

配信元: Medical DOC

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