ここまで栄養豊富なブロッコリーですが、ちょっとした「もったいない」調理法によって、その栄養を逃してしまっているかも!?今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、ブロッコリーの「もったいない」食べ方とおすすめ解決策を教えてもらいます!
上から包丁を入れたら「もったいない」!
ブロッコリーを小房にわけようとして切るとき、先端の緑色のつぶつぶ(つぼみの部分)がボロボロとくずれてしまうことがありますよね。この原因で多いのが、鮮度の悪いブロッコリーを使っている場合と、上から包丁を入れてしまっている場合です。ブロッコリーを小房にわけるときは、下から切りましょう。まずは芯と茎の間あたりでいったん切り(木の幹から枝を切り離すイメージ)、それだけでは大きい房については茎の根元側から(芯に近かったほうから)包丁を入れて切っていきます。
できれば、包丁で少し切れ目を入れたあと手で裂くようにすると、一番くずれにくいですよ。ブロッコリーはつぼみの栄養価が非常に高いので、1粒でも捨てるのは「もったいない」ですから、ぜひ試してみてください。
ゆでたあと水にひたすのは「もったいない」!
ほうれん草や小松菜など、鍋でゆでたあと水にさらす野菜もありますが、こういった野菜はすぐに水で冷やすことで色止めをする(きれいな緑色を保つ)ためだけでなく、そもそもアクが強いために水で洗い流す必要があります。一方で、ブロッコリーはじつは生で食べても毒性がない野菜で、アクを水で洗い流す必要はありません。逆に、ゆでたあと水にさらすことで、水っぽくなっておいしくなくなったり、栄養が流れ出ていってしまうおそれも。
そのため、ブロッコリーをゆでたあとは、ザルにあげて冷ますか、あるいはその際に氷をいくつか置いて冷ますようにするのがおすすめです。

