器質性精神障害の治療
器質性精神障害の治療の基本は、原因である脳の障害や疾患、身体的な疾患を優先して治療することです。原因疾患によってあるいは急性の原因であるか慢性の原因であるかなどにもよって、治療の方針や具体的な治療手段は大きく異なります。
例えば、脳血管障害や脳腫瘍、頭部外傷が原因の場合は、外科的手術や処置が必要です。また、日本脳炎や甲状腺機能亢進が原因であれば薬物療法を行うこともあります。器質性精神障害の原因が認知症であるケースでは、薬を使いながら生活環境を整えたり、リハビリテーションをしたりするなどの治療がおこなわれます。
治療においては家族や介護者のサポートも重要な役割を果たします。患者さんの生活環境を整え、適切なケアを提供することで、症状の進行を遅らせたり、生活の質を向上させたりすることが期待されます。また、定期的な経過観察と専門医によるフォローアップが必要です。
器質性精神障害になりやすい人・予防の方法
脳に影響を与える病気や外的要因にさらされるリスクが高い人は、器質性精神障害を発症するリスクが他の人よりも高いといえるでしょう。
例えば、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を抱えている人は、脳血管障害を発症するリスクが高く、それが原因で器質性精神障害を発症する可能性があります。
また、アルツハイマー病やパーキンソン病などの疾患を持つ人も発症リスクが高いです。
器質性精神障害の原因となりうる疾患を罹患している人は、定期的に脳機能の検査を受けることが予防につながる可能性があります。
頭部外傷を防ぐために、交通安全、業務上の安全に注意し、必要に応じてヘルメットの着用義務を守ることなどは、予防方法の1つと言えます。
関連する病気
脳腫瘍脳出血脳梗塞頭部外傷
アルツハイマー型認知症レビー小体型認知症
パーキンソン病
ハンチントン病クロイツフェルト
ヤコブ病
てんかん甲状腺機能亢進症または低下症
副甲状腺機能亢進症または低下症
クッシング症候群ビタミンBl2欠乏症
電解質異常日本脳炎ヘルペス脳炎全身性エリテマトーデス多発性硬化症エイズ肝不全腎不全悪性新生物
参考文献
精神科医療ガイド|公益社団法人日本精神科病院協会
日本神経科学学会脳科学辞典器質性精神障害

