雪国からは悲鳴「どこで脱がせればいいの?」
この警告に対し、SNS上では「知らなかった、気をつけよう」という感謝の声と共に、寒冷地に住む親たちからの切実な悩みも寄せられました。
「寒冷地では車内も氷点下。暖房をつけてもドアの開け閉めで一気に冷える。脱がせて乗せるなんて現実的に無理」「雪の中、どこで脱ぎ着させるのかイメージできない。言われてたのにやらなかった母親が悪い、ってことになるのが見えてつらい」。
命を守るためのルールが、日々の過酷な送迎を担う親たちを精神的に追い詰めてしまっている側面も浮き彫りになったようです。
「上から掛ける」が最適解
では、寒さと安全をどう両立させればいいのでしょうか。学会や専門家が推奨するのは、3つの手順です。
1.アウターを脱がせてから座らせる(※車内が暖まるまではブランケット等で保温)。
2.ベルトを体に密着させて締める。
3.脱いだアウターを「上から掛ける」(または専用のポンチョなどを使用)。「着せたまま」ではなく「掛ける」ことで、保温と安全を両立できます。
子育て中の現場の声は切実。「5分乗って郵便局、2分乗ってスーパー…いちいち脱ぎ着させるのは大変」という声もあります。しかし、万が一の時に後悔しないよう、できる範囲で工夫を取り入れていく必要性も念頭に置いておくべきではないでしょうか。
