1.おもちゃ遊びが楽しい!
大昔の猫は、ウサギやネズミ、鳥などを狩って暮らしていました。程度の差はあれ、現在の飼い猫にも生粋のハンターとしての血が息づいています。
猫の狩猟本能を刺激するには、おもちゃ遊びがもってこいです。お気に入りの猫じゃらしをリアルに揺らすと、低い姿勢から例のもぞもぞステップを刻み、まんまる黒目で猛烈に飛びかかってきます。まさにテンション爆上がりの瞬間です。
猫にとっておもちゃ遊びは疑似的な狩りであり、狩猟欲の充足は、精神的な健康にもつながります。
おもちゃ遊びの基本は、1回につき5~10分程度を数回に分けることです。かわすだけでなく、何度か獲物(おもちゃ)を捕まえさせてあげると、愛猫も達成感を得られ、喜んでくれます。なお、猫は体力が続かないので、短時間で切り上げるのがコツです。
ボロボロになった猫じゃらしや蹴りぐるみを見ると、飼い主さんは狩られる者の厳しさを想像し、じわっと悲しみがあふれてくるかもしれません。ただ、おもちゃの傷が多ければ多いほど、愛猫が健康であることの証です。
遊び終えたおもちゃに「今日もお疲れ様…」とひと声かけ、誤飲防止のために、愛猫の手の届かない場所にそっとしまってください。
2.段ボール箱にワクワクする!
猫は暗くて狭いところが大好きです。野生時代には、岩場の隙間や木の洞などで身体を休めたり、まわりの状況を確認したりしていました。もちろん、みなさんの愛猫にもその習性は引き継がれています。
紙袋やスーパーの袋も猫に人気ですが、ひときわ評判が高いのは、段ボール箱です。
たとえば、ネットで購入した商品を開梱すると、すぐに愛猫が駆けつけてきます。念願のアイテムを手に入れて喜ぶ飼い主さんを尻目に、愛猫はもっぱら段ボール箱探索に夢中です。
段ボール箱を見つけると、多くの猫は、「とりあえず、チェックしなきゃ―」と言わんばかりに、中に入っていきます。人間でたとえれば、新規の飲食店を発見すると、入店せずにはいられないグルメファンのようです。
野生の世界では、猫は捕食者であると同時に、敵に狙われる被捕食者の一面もあります。段ボール箱のように収まりが良くて暗い場所は、安全性だけでなく、快適性、保温性も抜群です。おまけに、カジュアルな爪研ぎ、秘密基地としての役割も十分に果たしてくれます。
ただ、いくら愛猫が好むと言っても、おうちのあちこちが段ボール箱だらけになると、ビジュアル的にいかにも引っ越し作業が片づかないおうち、になってしまうので、部屋の角や家具の下など、愛猫の好みそうな場所に置くようにしましょう。

