
監修医師:
勝木 将人(医師)
2016年東北大学卒業 / 現在は諏訪日赤に脳外科医、頭痛外来で勤務。 / 専門は頭痛、データサイエンス、AI.
脊髄炎の概要
脊髄炎は、脳に直接つながる中枢神経であり、背中を腰まではしっている脊髄に炎症が生じる神経系の疾患です。中枢神経系の重要な部分である脊髄に影響が及ぶことで、さまざまな神経学的な症状が引き起こされます。脊髄炎として有名な疾患には多発性硬化症(MS)が挙げられますが、ウイルスや細菌による感染、薬剤の副作用、自己免疫疾患などによっても起こります。
脊髄炎の主な症状は、運動機能と感覚機能の障害です。筋力の低下や麻痺、感覚異常(しびれや痛み)を発症することがあります。症状の程度や範囲は、炎症の位置や広がりによって異なります。脊髄炎がさらに進行すると、排尿・排泄困難になる可能性があるため、経過には注意が必要です。

脊髄炎の原因
脊髄炎の種類によって原因は様々です。
ウイルス感染では、ヘルペスウイルス(単純ヘルペスウイルスやサイトメガロウイルス)、エンテロウイルスなどによって発症するものがあります。特にサイトメガロウイルス感染症は免疫不全患者に起こりやすいです。これらのウイルスが脊髄に侵入し、炎症反応を引き起こすことで脊髄炎が発症する可能性があります。
細菌感染では、結核菌やライム病の原因菌であるボレリア属細菌などが関与することがあります。これらの細菌が直接脊髄を攻撃したり、免疫系の過剰反応を引き起こしたりすることで炎症が生じます。
多発性硬化症(MS)や視神経脊髄炎(NMO)などの自己免疫疾患でも、免疫系が誤って脊髄を攻撃して炎症が生じることがあります。

