脊髄炎の前兆や初期症状について
脊髄炎の初期症状は個人差がありますが、いくつかの特徴的な症状が現れます。一般的な初期症状は、頭頸部や背部の痛みで、突然発症することが多く、激しく痛む場合もあります。痛みに加えて、炎症が生じている部位にしびれや違和感を感じることもあります。
下肢の筋力低下も脊髄炎の重要な初期症状の一つで、片側または両側の足に出現し、徐々に悪化します。日常的な場面では、歩行困難や足のもつれ、バランスの悪さを感じることがあります。
排尿・排泄障害も脊髄炎の初期症状で現れることがあります。脊髄の炎症が膀胱や腸の制御をつかさどる神経に影響を及ぼすことで生じます。尿意を感じにくくなったり、逆に頻尿になったりして、生活に支障をきたすことがあります。
脊髄炎の検査・診断
脊髄炎の正確な診断には、MRI検査や髄液検査、血液検査など複数の検査が必要です。
MRIでは、脊髄の腫脹(むくみ)や炎症の範囲を視覚化でき、病変レベルの推定に役立ちます。さらに、造影剤を用いることで、より詳細な炎症の範囲や活動性を評価することも可能です。
髄液検査では腰椎穿刺によって採取した脳脊髄液を分析することで、炎症の存在や程度を評価します。髄液中の白血球数の増加、タンパク質濃度の上昇、オリゴクローナルバンドの存在などが、脊髄炎を示唆する所見となります。髄液検査は感染性の原因を特定するためにも有効です。
血液検査では、炎症マーカーの上昇や自己抗体の存在を確認し、感染症や自己免疫疾患の可能性を評価します。特に、抗AQP4抗体や抗MOG抗体という自己抗体の存在は、視神経脊髄炎や関連疾患の診断に必要です。
その他に、電気生理学的検査も神経系の機能を評価するために行われることがあります。必要に応じて胸部X線検査や全身CTスキャンなども実施し、腫瘍や感染症などと鑑別を行います。

