里香は、断れなかった自分のせいで家が「都合の良い公民館」になったと自覚し、次こそ断る覚悟を決める。自宅開催の当日、ママ友の1人・静香が里香のジュースを勝手に取ろうとした瞬間、里香はついに「真面目な話がある」と2人に切り出して…。
不甲斐なさでいっぱいになる
優一に背中を押されてから、私はずっと考えていました。どうやったら角を立てずに、でもハッキリと自分の気持ちを伝えられるだろうか。
「里香が優しいから甘えられてるんだよ」
優一のその言葉が、耳から離れませんでした。そう、私が悪いんです。断りきれず、笑顔で「大丈夫だよ」と言い続けてしまったから、彼女たちにとっては「わが家」が、無料で使えて、飲み物も豊富で、後片付けも最低限で済む、都合の良い場所になってしまったのでしょう。
そんな風に考えると、静香ちゃんや雅子ちゃんへの怒りよりも、自分の不甲斐なさに対する情けなさが先に立ちました。私は、友達付き合いを維持するために、自分を犠牲にしていたのかもしれない。もう、そんな我慢はしない。
ランチ会は当然わが家
そして、次の遊びの予定日が来ました。次は持ち寄りランチ会にしよう、とのこと。
静香:「ね、次も里香ちゃんちでいい?」
雅子:「うちも、たつやが里香ちゃんちのおもちゃで遊びたがってて…いいかな?」
里香:「うん、わかった。じゃあ、次の日曜ね」
私はその場で「無理」とは言えず、一度は承諾してしまいました。しかし、私はこの日、静香ちゃんと雅子ちゃんに、これまでの正直な気持ちを言うと決めていたのです。
そして迎えた当日。いつものように、テイクアウトのランチを持ち寄り、和やかに遊びがスタートしました。

