『げっぷが続く』のは「食道がんの初期症状」?進行すると現れる症状も医師が解説!

『げっぷが続く』のは「食道がんの初期症状」?進行すると現れる症状も医師が解説!

食道がんの末期症状

がんが進行すると複数の部位や臓器にさまざまな症状が出ます。信頼できる医師、医療関係者と一緒に解決していきましょう。食道がんの末期症状を解説します。

食物や水分の摂取困難

がんが大きくなると食道の内側が狭くなり飲食物がつかえやすくなります。やわらかい食べ物や水も通りにくくなり、場合によっては嘔吐することがあります。さらに、がんの進行により食道が完全にふさがれると、唾液の嚥下も困難になり、逆流することがあります。

咳・声のかすれ

食道がんが大きくなると咳や声のかすれが出ます。咳は気管や気管支への圧迫・浸潤のためです。
浸潤とは、がん細胞が周囲の組織にしみこむように広がることをいいます。声のかすれは声帯調節の神経への浸潤です。ただし、咳や声のかすれは肺・心臓・のどなどの病気でも起きます。

食欲不振・体重減少

食道がんの症状は食事にも影響を及ぼすでしょう。飲食物がつかえると食欲がなくなります。3ヶ月間に5~6kgの体重減少は注意が必要です。食事量が減ると栄養不足になり体力と生活の質が落ちます。
食事は人生の楽しみの1つ、生きるうえで大切なことです。信頼できる消化器内科の医師へ相談しましょう。

胸や背中の痛み

がんが食道の壁を貫いて肺・背骨・大動脈を圧迫すると、胸の奥や背中に痛みを感じます。胸や背中の痛みは肺や心臓などの病気でもみられ、食道がんだと気付きにくい症状です。
複数の臓器が関わるケースもあるので医師に肺・心臓・食道の検査の相談をしましょう。

がんが転移した臓器にも症状が現れる

食道がんの転移は、リンパ節のある首の付け根・肺・肝臓・骨への転移が多いと知られています。以下は転移したうえで起こる症状です。

リンパ節転移による首の腫れ

リンパ節の神経圧迫による声のかすれ

胸や腹のリンパ節転移による背中や腰の重苦しい痛み

骨への転移では痛みがあることが多い

肺や肝臓に転移しても無症状であることが多い

肺に転移すると咳や痰に血が混じることもある

食道がんの治療法

食道がんには複数の治療法があります。それぞれの治療法にはメリット・デメリットがあることをご存知でしょうか。治療法を詳しく解説しましょう。

内視鏡切除

食道の内側からがんを切除するには、かつてはEMR(内視鏡的粘膜切除術)が行われていましたが、現在では大半がESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)で行われています。EMRは、小さながんに対して行われることが多く、ESDはより大きな病変にも適応されるため、標準治療として普及しています。
EMRの弱点は以下のとおりです。

切除できる大きさに限界がある

分割切除も少なくない

がんの進行度の正確な評価ができない

がんが残ったり、本来は追加手術するべき病変をそのままにしたりすることで再発を招いていました。EMRの弱点を克服した治療法が、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)です。国が認めた保険治療として現在では標準的に行われています。
ESDが保険収載された年は以下のとおりです。

胃で2006年より保険収載

食道で2008年より保険収載

大腸で2011年より保険収載

手術

がんの発生部位と進行度により手術方法が違います。がんが小さい場合は食道を残し、大きい場合は食道切除とともに胃や腸を使って食物が通る新しい通路を再建する再建手術を行うのが特徴です。
以下にがんが大きい場合の手術の例を挙げます。

頸部食道がん:のどや食道すべてを一緒に切除する手術です。再建には小腸の一部や胃を使います。

胸部食道がん:胸部食道全部と胃の一部を切除すると同時に頸部・胸部・腹部などのリンパ節郭清が必要です。再建は胃と頸部食道をつなぎ、胃が使えないケースでは大腸や小腸を使います。

食道胃接合部がん:食道下部と胃の上半分または胃の全部を切除する手術です。食道の再建には残った胃・小腸・大腸を使います。

バイパス手術:食道が塞がって食物が通らない場合に、食事を可能にする手術です。食道を残して胃や腸を使って頸部の食道から胃までをつなぎ、別の新しい食物の通り道(バイパス)をつくります。代替方法として挙げられるのは、食道ステント(金属の筒状の器具)を入れる方法です。

化学療法

食道がんの薬物療法(化学療法)には根治目標と、切除不能進行・再発に対して行われるものがあります。がんの進行度や全身の状態により、担当の医師と方法を決めることとなるでしょう。
内容としては、1つの薬を使うか・複数の薬を組み合わせるか・どの種類の薬を使うか・治療目的・がんの状態や臓器の機能などです。化学療法のデメリットでは薬で想定される副作用が知られています。

放射線療法

高エネルギー放射線を当て、がんを殺す治療です。年齢による臓器機能低下など状態が悪い場合は、放射線療法のみ行います。照射の種類は身体の外から照射する外照射、食道内に器具を入れる腔内照射です。
食道の機能や形態を温存できる・化学療法との併用でより効果が高くなることが放射線療法のメリットになります。デメリットとしては副作用が想定されるでしょう。

配信元: Medical DOC

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