初心者の自己流でも秋のアオリイカは釣れるのか?【若狭湾】

初心者の自己流でも秋のアオリイカは釣れるのか?【若狭湾】

エギングをしながらウキ釣りも試した

2度目のアオリイカ釣行は9月14日、同じく小浜の漁港だった。
しかし、このときはエギングだけでなく、小アジをエサにしたウキ釣りも同時に試してみることにした。小アジはスーパーで買ったもので、それを仕掛けのハリに背掛けにして、沖へとテキトーに放り込む。ウキにアタリが出たら合わせを入れて掛けバリでフッキングを決める…というシステムだ。

しかし、この日はエギングもウキ釣りもほぼアタリすらなく、夕方のゲリラ豪雨で退散となってしまった。

イカのサイズも小さかったことからしばらく間を空けた方がいいと考え、10月3日に再釣行した。行先は小浜の漁港ではなく、敦賀にある別の漁港に行ってみることに。今回も万全を期してエギング&ウキ釣りスタイルだ。

16時過ぎに堤防に着くと、この日は平日だったが人が多い。そして、墨跡も多い…気がする。隙間に入り、隣でエギングをしていた人に感触を聞くと、「朝からやってるけど、まだ1杯だけ…」と、力のない答えが返ってきた。

今日もヤバいな…と思いつつ、2.5号のエギ王ライブを沖へまっすぐキャストし、3~4回軽くジャークしていると…ん? なんとなくモグモグという感触が。これは…アタリ!? すかさず巻き合わせを入れて回収すると…墨を吐く何かが釣れている。アオリイカだ! なんと、1投目で釣れてしまった。

続いて、ウキ釣り仕掛けのウキも横に倒れているではないか。回収すると、アオリイカが掛かっていたが…しかし、これはバレてしまった。

僕の動きを見ていた周りの人たちも「時合いや! 時合い!」と急に元気になってきた。しかし、そこからはアタリはしばらくなし。
ウキ釣り仕掛は反応はあるものの、エギングをやりながら置き竿にしているせいか、アジをかじられただけでその瞬間をとらえることはできなかった。

…と思ったら、ウキが沈んだ! 今度はしっかり合わせてみると…あれ、グングンと走る…明らかに魚の引きである。釣り上げてみると…これはおそらくブリの幼魚、ツバス(関東ではワカシ)であろうか。これも食べるためにキープした。

1投目で釣れたアオリイカ。9月よりもだいぶ成長している! ©望月俊典
1投目で釣れたアオリイカ。9月よりもだいぶ成長している! ©望月俊典
ウキ釣り用の仕掛けにセットしたアジ。スーパーで8匹150円だった。 ©望月俊典
ウキ釣り用の仕掛けにセットしたアジ。スーパーで8匹150円だった。 ©望月俊典
何度かイカに食われていたようだが、エギングをしながらだったせいか仕留められず。 ©望月俊典
何度かイカに食われていたようだが、エギングをしながらだったせいか仕留められず。 ©望月俊典
今度こそ!…と思ったが、釣れたのはツバス。 ©望月俊典
今度こそ!…と思ったが、釣れたのはツバス。 ©望月俊典

パターンを見つけ、最後はでかイカを仕留めた!

それから1時間ほどの間に何度かアタリのような感触があり、2度バラしてしまっていた。しかし、17時半ごろには2杯目のアオリイカをキャッチ! これもやっぱりボトムだった。

ところで、そのころにちょっとした騒動が起きていた。この漁港は「清掃協力金」として漁業関係者に数百円が徴収される決まりになっている。しかし、堤防で釣りをしていた3名の若者が徴収に来たおじさんの声を無視して釣りをしていて…怒ったおじさんに「帰れ!」と怒鳴られていたっけ。
お金を払わない以前に年配の方に対する態度にも問題があったように思う。

さて。暗くなると、今度は沖ではなく割と近い場所でアタリが出ることに気づいたこの哀れな語り部。ちょいと近くに投げて、ボトムまで沈め、ロッドを上方向にパンパンパンと軽くジャークさせてからフリーフォールさせる。そのときにグングングン…と引っ張られるのだ。

そのパターンで3杯のアオリイカの追加キャッチに成功!
しかも、最後のイカはひときわ大きく、近くの釣り人にネットをお借りしてなんとかランディングすることができた。秋イカだからって舐めてはいけませんね。

自己流でもそれなりの釣果を出すことができた語り部。やっぱり釣りの楽しさはプロセスにこそあるよなぁ…と感じる49歳の夜だった。
またすぐにでも来ようと思う。

まだ明るいうちに釣れた2杯目のアオリイカ。悪くないサイズだ。 ©望月俊典
まだ明るいうちに釣れた2杯目のアオリイカ。悪くないサイズだ。 ©望月俊典
小さいヤリイカ(ヒイカかも?)も何杯か釣れた。 ©望月俊典
小さいヤリイカ(ヒイカかも?)も何杯か釣れた。 ©望月俊典
この日、5杯目のアオリイカ。コイツはデカかった!この日の語り部のタックルでは抜き上げ不可能なサイズ。 ©望月俊典
この日、5杯目のアオリイカ。コイツはデカかった!この日の語り部のタックルでは抜き上げ不可能なサイズ。 ©望月俊典
小さいアオリと小ヤリは丸ごと炭火焼きにした。じっくり焼くと、シコシコとした歯応えと内臓まで濃厚な味わいが楽しめる。アオリイカの方がやや甘味が強いが、どちらもめちゃ美味い。 ©望月俊典
小さいアオリと小ヤリは丸ごと炭火焼きにした。じっくり焼くと、シコシコとした歯応えと内臓まで濃厚な味わいが楽しめる。アオリイカの方がやや甘味が強いが、どちらもめちゃ美味い。 ©望月俊典
大きいアオリイカのボディはお刺身に。イカそうめん、薄造り、格子の湯霜造りにした。イカそうめんはアオリイカの旨み、甘さ、しっとりとした舌触りをじっくりと楽しめる。格子の湯霜造りは軽く湯掻いてあり、肉厚のアオリならではの食感が最高。 ©望月俊典
大きいアオリイカのボディはお刺身に。イカそうめん、薄造り、格子の湯霜造りにした。イカそうめんはアオリイカの旨み、甘さ、しっとりとした舌触りをじっくりと楽しめる。格子の湯霜造りは軽く湯掻いてあり、肉厚のアオリならではの食感が最高。 ©望月俊典
大きいアオリイカのゲソと目の周りの肉はタコ焼きならぬイカ焼きに。アオリのダシが染み出して、濃厚な身とダブルで美味しい。蒸し焼き状態になるので、旨みが逃げず繊細な食感が残る。ズバリ、タコ焼きより上。 ©望月俊典
大きいアオリイカのゲソと目の周りの肉はタコ焼きならぬイカ焼きに。アオリのダシが染み出して、濃厚な身とダブルで美味しい。蒸し焼き状態になるので、旨みが逃げず繊細な食感が残る。ズバリ、タコ焼きより上。 ©望月俊典
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