インプラント手術後のトラブルへの対処法
万全の注意を払っていても、インプラント手術後には思わぬトラブルが起こることがあります。ここでは、術後によくある腫れや痛みや出血、発熱について、それぞれ症状が悪化した場合の対処法を解説します。
腫れや痛みが悪化した際の対処法
インプラント手術後の腫れや痛みは、手術後に徐々に和らいでいきます。しかし、人によっては腫れが大きく出たり、痛みが強く出ることもあります。まず基本的な対処として、医師の指示通りに鎮痛剤を服用し続けること、そして無理をせず安静に過ごすことが大切です。腫れや痛みが時間とともに悪化する場合は、歯科医院に連絡し相談するようにしましょう。
出血が止まらないときの対処法
手術をした場所からの出血が止まらない場合は、ガーゼによる圧迫止血を試みてください。圧迫止血を行っても鮮やかな出血がなかなか止まらない場合や、明らかに出血量が多い場合は、早めに歯科医院に連絡し指示を仰いでください。
発熱したときの対処法
術後に微熱が出ることは決して珍しくありません。手術によるダメージを修復しようと反応しているため、37度台の軽い発熱は起こりえます。一般に37.5度程度までの微熱であれば心配いりません。しかし、38度以上の高熱が出た場合や、微熱でも2日以上長引く場合は体内で感染が起きている可能性があります。インプラント手術後には予防的に抗生物質が処方されているはずですが、それにも関わらず高熱が続く場合は、すみやかに歯科医院または医療機関に相談してください。
まとめ
インプラント治療後の回復期は、患者さんにとって不安も多い時期かもしれません。しかし、歯科医師の指導に沿って適切に過ごせば、傷の治りも早まりトラブルのリスクも減らすことができます。今回ご紹介したポイントを参考に、インプラント手術後のアフターケアに取り組んでみてください。わからないことや不安な症状がある場合は、遠慮なく担当の歯科医師に相談しましょう。正しい知識とケアで、インプラントを快適に長持ちさせていきましょう。
参考文献
『インプラントの疑問に答えるQ&A納得して手術を受けていただくために』(神奈川県歯科医師会)
『インプラント』(日本歯科医師会)
この記事の監修歯科医師
松浦 明歯科医師(医療法人 松栄会 まつうら歯科クリニック)
出身大学:福岡歯科大学 / 経歴:1989年福岡歯科大学 卒業1991年松浦明歯科医院 開院2020年医療法人松栄会まつうら歯科 理事長就任 / 資格:厚生労働省認定研修指導医日本口腔インプラント学会認定医ICOI (国際インプラント学会)Fellowship認定医 / 所属学会:ICOI(国際口腔インプラント学会)日本口腔インプラント学会日本臨床歯科学会(SJCD) 福岡支部 理事日本顎咬合学会 会員 日本臨床歯科CAD/CAM学会(JSCAD)会員
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