猫に『早食い』をさせてしまう理由3つ  健康に与える悪影響や対策方法も解説

猫に『早食い』をさせてしまう理由3つ  健康に与える悪影響や対策方法も解説

2.誰にも奪われたくないという心理

多頭飼育の食事風景

これは保護猫や、多頭飼育の猫に多い理由です。過酷を極める外の環境では、いつ食べられるかわからないという状況が日常茶飯事です。

よって"食べられるうちに食べなければ"という発想がたえず続きます。加えて横取りのリスクを伴うため、"誰にも奪われたくない"という心理も同時に働きます。この心理は多頭飼育でも見られる現象です。

まず早食いする猫が保護猫である場合は、少量のフードを小分けにして頻繁に提供し、いつでも食べられる安心感を体感してもらいましょう。それでも続く場合は、突起がついた"早食いを阻止する食器"を活用してみてください。

多頭飼育が背景にある場合は、食べる速度がゆっくりな猫をケージに入れて保護する・速度が同じ猫同士でチーム分けをして食べる時間帯をずらす・衝立を使用するなどの対策をしてあげてください。

時間帯で調整する場合は、まずはゆっくり食べる派の猫からスタートし、食べ終わる頃合いを見て早食いチームの食事を開始するようにしてみてください。

3.食事に対するこだわりが強い

早く食べたい

最後は独特なこだわりによる早食いです。これはどんな猫にでも起こり得るものなので、愛猫にも当てはまるものがないかチェックしてみてください。

空腹時間が長いことに耐えられない 美味しくて夢中になってしまう とにかくたくさん食べたい大食い気質

猫は本来毒のある小動物を食べるため、消化や解毒に多くの時間を費やします。そのため、本来は空腹でいる時間が短く済みます。

一方のキャットフードは消化に良いものも多く、安全であるがゆえに空腹時間が長くなってしまいます。そこに耐えられない猫は、ガツガツ食べてしまうことがあるというわけです。

また、単に食べることに夢中になる猫や大食い気質な猫もいます。実は、猫の場合は食事の回数が重要ではありません。

1日あたりの摂取量をオーバーしない範囲であれば、好きなだけ小分けにして大丈夫なのです。食べ応えのあるフードを"ちょこちょこ食べる"ことで満足感が得られるので、在宅時間が長い飼い主さんは参考にしてみてください。自動給餌器による細分化でもOKです。

また、より自然界の食事に近づけることも大切です。ウエットフードを取り入れたり、ドライフードをふやかすこともおすすめです。

カリカリした食感が好みの猫には、単に温めただけのドライフードが喜ばれるでしょう。獲物の体温に近い38℃程度に温めてみてください。

食に対する満足感が心を満たし、自ずと穏やかに食べられるようになれば早食いが落ち着くケースもあるのです。

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