「なんて思われても気にしない」猫という生き方への敬意
《Kitty No.59》Courtesy of Kamwei Fong
本展のタイトルは「I don’t care what you think about it(なんて思われても気にしない)」。
これはアーティストが猫たちに抱く、深い敬意と共感から生まれたコンセプトです。
展示される猫たちは、決して人間に媚びていません。
「世界は自分のために回っている」「注目なんて求めなくても、みんなが見ている」
そんな絶対的な自信とエゴ(自我)を宿した瞳や背中は、私たち人間に「もっと自由でいいんだ」ということを思い出させてくれます。
アーティストステートメントにある言葉が、その世界観を象徴しています。
アーティストステートメント
「I don’t care what you think about it. 」
ぼくが世界の中心。
だって、この小さな世界はぼくのまわりを回ってる。
わざわざ注目なんて求めない。
最初からみんなぼくのこと見てるでしょ?
命令? 無理無理。
聞こえないふりするの、得意だから。
やりたいときに、やりたいことをやる。
それが猫の生き方。
好き嫌いが多い? そうだよ。
気まぐれ? もちろん。
でも、それがぼくの魅力なんだ。
君の大事なラグの上で吐いちゃっても、悪気はない。
そのとき気分がそうだっただけ。
君のものを転がして壊しても、すぐ飽きるし。
16時間寝てても、部屋で一番すごいのはやっぱりぼく。
会いたくなったら、こっちから行くよ。
でも君からは来ないで。
いま“尊い存在”でいる途中なんだ。
偉大な猫には、でっかいプライドがある。
それを隠すなんてもったいない。
冠みたいに堂々とつけてるのさ。
だって、それがぼくを特別にしてるんだから。
人生? そりゃもちろん、ぼく中心。
わがまま? いいや、合理的。
世界は、曲がらないやつの方に勝手に曲がるんだ。
人は“ほどほど”を目指すけど、
ぼくは何もしなくても、欲しいものは全部手に入る。
それが猫。
それがぼく。
合理的で、わがままで、とてつもなく愛おしい。カムウェイ・フォンが描くのは、表層的な可愛らしさではなく、独立した精神を持つ「個」としての動物の姿なのです。
遊び心あふれる展示空間と、日本で購入できる貴重なチャンス
今回の個展では、作品そのものだけでなく、空間構成も見どころの一つです。「猫たちの視点」をテーマにした遊び心ある配置が取り入れられており、ギャラリーに足を踏み入れた瞬間から、気まぐれな猫たちの領域に迷い込んだような感覚を味わえるでしょう。
また、本展は人気アーティストの原画作品を購入できるまたとないチャンスでもあります(一部作品はオンラインでも販売予定)。自宅に「媚びない猫」のアートを迎えることで、日々の暮らしに静けさと、少しの勇気をもらえるかもしれません。
世界中の愛猫家とアートファンが注目するカムウェイ・フォンの世界。
“線”が紡ぎ出す究極の毛並みと、自由気ままな彼らの魂に触れに、ぜひ西麻布へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
