「鼻涙管閉塞」の初期症状をご存じですか? 涙目・めやにが続くときのチェックポイントとは【医師監修】

「鼻涙管閉塞」の初期症状をご存じですか? 涙目・めやにが続くときのチェックポイントとは【医師監修】

鼻涙管閉塞の治療

先天性の場合は涙嚢マッサージや点眼薬で経過を見ることが多く、自然治癒しない場合は鼻涙管開放術の適応になります。

後天性の場合は基礎疾患の治療や鼻涙管洗浄が優先されますが、治療後も改善が見られない場合は、涙管チューブ挿入術や涙嚢鼻腔吻合術などがおこなわれます。

涙嚢マッサージ

先天性の鼻涙管閉塞では、1日に3〜4回ほど、眼の内側や鼻の付け根を人差し指で押しながらマッサージします。
涙嚢炎が起きている場合は、マッサージ後に抗菌薬で点眼します。

鼻涙管開放術

鼻涙管開放術は涙点から細い針金を鼻涙管に刺して閉塞の原因となっている膜を突き破る手術です。
1歳以上で鼻涙管開放術が適応される場合は、全身麻酔下でおこないます。
より正確に閉塞部位を判断するために、涙道内視鏡を用いておこなうこともあります。

鼻涙管洗浄

鼻涙管洗浄は生理食塩水で鼻涙管を洗浄してつまりを取り除く方法です。
鼻涙管の開口部に管を挿入して洗浄液を流し込み、異物が流れれば、鼻から水がでてくるのを確かめられます。

涙管チューブ挿入術

涙管チューブ挿入術は局所麻酔で鼻涙管の閉塞部分を切開し、シリコンチューブを留置して閉塞を防ぐ手術です。
シリコンチューブは2〜3ヶ月後に抜去する必要があるため、その後再閉塞が起こることもあります。

涙嚢鼻腔吻合術

涙嚢鼻腔吻合術(るいのうびくうふんごうじゅつ)は、全身麻酔によって涙嚢と鼻腔の間に別の通り道を形成する手術で、他の治療法で改善が得られない場合に選択されることが多いです。
鼻の中から治療する鼻内法と、鼻の外側から皮膚を切開する鼻外法の2種類があり、どちらの方法を選択するかは患者の状態や閉塞の程度によって判断されます。

鼻涙管閉塞になりやすい人・予防の方法

鼻涙管閉塞は特定の人がなりやすいわけではありませんが、その一部については予防策を心がけることで発症リスクを抑えられる可能性があります。
特に化粧をする人は、ファンデーションなどの化粧品が鼻涙管につまることで閉塞が起こる場合があるため、化粧品の使用と洗顔には十分に注意しましょう。

健康管理も大切で、規則正しい食事や十分な睡眠、手洗いやうがいを習慣化して、感染症を予防することが鼻涙管閉塞の予防にもつながります。

先天性の鼻涙管閉塞が見られる乳児の場合は、症状の悪化を防ぐために適切な涙嚢マッサージをおこなうことが推奨されています。


関連する病気

涙嚢炎

先天涙嚢瘤

涙嚢周囲炎

眼科蜂窩織炎

涙点閉鎖

涙小管欠損

新生児結膜炎


参考文献

公益社団法人日本眼科学会先天鼻涙管閉塞診療ガイドライン

日本小児眼科学会先天鼻涙管閉塞

公益社団法人日本眼科医会涙道疾患の診断と治療

日本外科系連合学会誌耳鼻咽喉科的アプローチによる鼻涙管閉塞症・涙嚢炎の治療

日本涙道・涙液学会涙道内視鏡診療の手引き

配信元: Medical DOC

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