冬場だからこそ!自家製の乾物づくりにも挑戦
空気が乾燥して気温が低い冬は、実は乾物づくりに理想的な季節。
よく晴れた週末などに、干し野菜作りにチャレンジしてみませんか?にんじん・大根・れんこんなどの根菜類や、きのこ類全般は干しやすく、しかも料理に使いやすいためおすすめです。初心者さんはぜひ、水分の少ない野菜からチャレンジしてみてくださいね。
特におすすめはきのこ類。紫外線を浴びることで「エルゴステロール」という物質がビタミンD に変化。干す前よりもビタミンDが増加し、うまみ成分も凝縮します。
さらに、干し野菜の推しポイントはまだまだあります。そのポイントは‥‥
\うまみも栄養価もUP/
野菜を天日で干すことで、うまみと栄養がギュッと凝縮され美味しさもアップ。水分が抜けることで噛み応えも出て歯ごたえも楽しむことができます。また、野菜のミネラルは特にカリウムが多く、種類により異なりますが、リン、カルシウム、鉄、マグネシウムなども多いとされています。干すと濃縮されるので、これらを効率よく摂取することができます。
\保存性UP /
野菜を干して保存しながら食べるのは世界中で見られる昔ながらの智慧。干すことで水分量が抜けて保存性が高まります。
ちなみに、乾物は水分を抜いている分、吸湿しやすいという特徴が。梅雨時や夏場は、低温で乾燥した冷蔵室環境で保存すると、虫もつきにくくなるので、おすすめです。また、一度空けて しまったものは、保存袋や缶、瓶など密閉できる容器に入れて冷暗所で保管しましょう。
今回ご紹介している切り干し大根や高野豆腐は、未開封の乾燥状態での賞味期間はだいたい6ヶ月~1年程度。 クスクスは未開封で1~2年程度 ですが、製法により、賞味期限が異なる場合があるようなので、購入したらまず賞味期限をご確認ください。
\料理の時短にも貢献/
干し野菜は水分が抜けているため、火の通りが早く、味が染み込みやすいという特徴があります。これにより、調理時間の短縮や煮崩れの防止にも。さらに、既にカットされているので、包丁などを使う手間もなく調理することも可能です。
干し大根のステーキ用にセミドライに干している大根の輪切り 日あたりのいい窓際やベランダで干しています
我が家の一番人気は、自家製干し大根ステーキ!
自家製干し野菜の中で、わが家で1番の人気者は、おひさまの力で味と甘味がぎゅっと凝縮された干し大根のステーキ。大根を輪切りにして干した後、セミドライの状態の大根を塩麹に漬けておきます。よく熱したフライパンにごま油をひいて、塩麹に漬けておいたセミドライ大根を焼き(焼き目が少しついたぐらいで、少し水を差して蒸し焼きにします)、火が通ったら、最後にフライパンの鍋肌に醤油を少々回し焼き目がついたら完成です。
干し大根のステーキ
「いつも」にも「もしも」の時にも大活躍の乾物の魅力、感じていただけたでしょうか?
今日からぜひ、暮らしの中に乾物を!
<執筆者プロフィール>
水野佳(みずの けい)
保健師/フリーランスライター
オートキャンプ歴9年
