偶然乗ったタクシーの車内で
運転手さんは「どちらまで?」と穏やかな声。
「近場ですみませんが、駅までお願いします」
座席に座ると
「子供って、なんであんなに言うこと聞かないんだろう」
「自分ばっかり頑張ってる気がする」
とネガティブなことばかり頭の中で考えていたら
「保育園にお子さん、預けてきたところですか?」
と運転手さんが声をかけてきて、少し驚きながらも「そうです」と答えました。
タクシーの運転手さんの言葉とは!?
「うちも子供が小さい頃は大変で、ずいぶん余裕なくてね」
運転手さんは少し笑いながら話を続けました。
「でも、子供はあっという間に育っていく。寂しいものですよ。今はきっと、忙しくて幸せな時期なんですよ」
「でもね、頑張り過ぎちゃダメですよ。子育てって、マラソンみたいなもんです。立ち止まっても、休んでもいいんですよ」
説教でも慰めでもない、絶妙なその一言が、じんわりと胸に刺さり、駅に着く頃には、心のざわつきが少し落ち着いていました。

