褒め言葉に潜むトゲ
ただ、付き合いが長くなるにつれ、次第に私への言葉にもトゲが混じりはじめました。「元カノは料理が本当にダメだったけど、君はまあまあかな」「前の彼女はすぐ怒ってた。君はまだマシだね」と。褒めているのか、けなしているのかわからない言葉。小さなモヤモヤが胸に溜まっていきました。
ある日、ちょっとしたことで涙ぐんだ私に、彼はため息をつきながらこう言いました。
「やっぱり君も、あの子たちと同じだったんだね」。
その瞬間、私の中で何かがスッと冷め、「ああ、この人は私をラベリングしたんだ」と悟りました。
それから彼からの連絡は減り、会ってもどこか他人行儀に。そして自然消滅のようなかたちで関係は終わりました。私が「ちゃんと話したい」と伝えても、彼は「今は仕事が忙しい」「考えさせて」の一点張り。結局、きちんと話し合うことはないままでした。
「元カノの悪口ばかり言う男」は、他人を批判しているようで実は自分の未熟さや問題を相手に転嫁しているのではないかと感じさせられました。そして、「お前だけは特別」と言う人ほど、きっとその言葉を誰にでも使っているのでしょう。過去の話には、その人の人間性が透けて見えると、身をもって思い知りました。
著者:桐島千夏/40代女性・母子家庭のママ。フリーのライターとして活動中。恋愛をはじめ、過去の体験談などを執筆している。
イラスト:マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)
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