2024年11月にmamagirlにて「モラハラあるある」が公開されて、ネットを中心に注目を集めている。本作は担当者の知人の話やSNSの投稿などを参考にモラハラのリアルなエピソードを盛り込んで製作されたという。今回はプロット制作のmamagirl編集部・梅田さんと作画担当のタバタユミ(@yumint_Illust)さんに、夫婦喧嘩のシーンを描いたときの心境などについても伺った。
■「育児はお前の仕事だろ？」に込められた夫との意識のズレと、妻の怒り
共働き家庭における「育児の分担」をめぐるすれ違いがリアルに描かれている漫画「モラハラあるある」で作中のモデルとなったのは、正社員として働きながら4歳の息子を育てる菅原ゆりさん。仕事が立て込む日々は延長保育も当たり前、帰宅後はご飯やお風呂など家事と育児に追われる毎日だった。職場の大事なイベント当日の朝、なんと息子が発熱してしまい、夫に相談すると返ってきたのは「じゃあゆりが休みだな」とひと言。「育児はお前の仕事だろ？」という、まるでゆりさんが休むのが当然といった言葉だった…。
本作が生まれたきっかけを、プロット制作した梅田さんに聞いてみると、「SNSの投稿や知人の話で『子どもの体調不良の時に夫は休もうとしてくれない』という不満がすごく多かったので、ママたちの声として世間に届けたいと思ったことが、本作誕生のきっかけです」と話してくれた。
作画を担当したタバタユミさんは、息子が熱を出して夫婦喧嘩をするシーンを描いたとき「実際にパートで働いていた時の記憶を元にしています。夫側からは見えないこちらの事情を伝えたいなという気持ちも込めて描きました」と自身の経験も重ねながら描いたという。同じようなことで喧嘩したことのある人も多いはず。本作のエピソードは多くの共働き世帯の女性が共感できる事柄の1つではないだろうか。
ゆりさんのいつもとは違う怒り具合に押されて夫が仕事を休んだものの、家の中は散らかり放題。ゆりさんが帰宅すると家事も育児も中途半端な状態に、思わず「ほら、やっぱりね」と言う読者の声が聞こえてきそうだ。
取材協力：mamagirl編集部・梅田/タバタユミ(@yumint_Illust)
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