結婚して30年以上がたち、夫との生活にはさまざまな思い出があります。中でも、ずっと付き合い続けてきた「汗」と「洗濯」の物語は、私たち夫婦の歴史そのものだと感じています。
出会いのときめきと、始まった「汗との生活」
夫は、昔からとても汗っかきでした。今でもテニス大会やフルマラソンに出場するほど運動が好きで、仕事のある平日も走ったりトレーニングを欠かしません。高校で数学を教える姿からは想像できないほど、いつも汗だくで帰宅していました。
出会ったころは、スポーツで光る夫の汗がどこかまぶしく、ときめきすら感じていました。しかし結婚して生活を共にするようになると、その汗と真正面から向き合う日々が始まりました。
共働きで積み上がる洗濯物との格闘
春夏秋冬、季節に関係なく汗をかく夫。結果として、わが家の洗濯物はいつも山のようでした。共働きだったこともあり、毎日大量の洗濯物と格闘するのが当たり前になっていきました。
50代に入ると、男性特有といわれる加齢による体のにおいも少しずつ感じるようになり、ときめきからため息へと気持ちが移り変わる瞬間もありました。それでも、夫のにおいだからこそ受け止められてきたのだと思います。

