赤ちゃんに見られる耳のイボ「副耳」の原因をご存じですか?【医師監修】

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副耳の治療

副耳では、一般的に特別な治療は必要ありません。しかし、副耳の根本に湿疹ができやすい場合があるほか、美容面に配慮して保護者が治療を希望するケースもあります。そのような場合には、外科的な治療が考慮されます。

副耳の外科的治療には、「結紮術(けっさつじゅつ)」と「切除術」があります。

結紮術

副耳が小さい場合や軟骨組織を含まない場合には結紮術(けっさつじゅつ)が考慮されることがあります。ただし、実際には軟骨組織を含む副耳のケースが多く、現在はあまり行われていない治療方法です。

結紮術では、副耳の根元を縛り、血流を途絶えさせて1〜2週間で自然に壊死脱落するのを待ちます。結紮術は生後すぐに行うことが可能で、麻酔の必要はありません。

切除術

副耳に軟骨組織が含まれる場合には、結紮術を行ってもイボを完全に取り除くことができません。そのため、軟骨組織を含む副耳では切除術が考慮されます。

切除術には全身麻酔が必要であるため、通常1歳以降に行われます。耳の変形などの形態異常を伴う場合には、それに対する手術を同時に行うこともあります。
術後はできるだけ患部を触らないようにして、適切に消毒を行うことが重要です。

結紮術、切除術ともに術後は傷跡が残りますが、次第に目立たなくなります。

副耳になりやすい人・予防の方法

副耳は胎児期に耳の成長過程で発生するため、予防することは困難です。

なりやすい人についてもはっきりしたことは分かっていませんが、遺伝性のこともあるため、両親や祖父母などに副耳があると、生まれくる赤ちゃんにも副耳ができる可能性が高まります。ただし、遺伝とは関係なく、胎児期の成長過程で偶然発生することもあります。

生まれてすぐ耳の近くにイボ状の突起を認める場合には、医師による診断を受け適切な治療を受けましょう。


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参考文献

一般社団法人日本形成外科学会「副耳」

一般社団法人日本小児外科学会「副耳」

配信元: Medical DOC

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