臆病な愛犬を不安にさせないための思いやり

愛犬が不安がるイベントは事前に察知させないようにする
いつもとは異なることをしなければならない日もあります。休日を利用しての旅行やプールなど、犬にとって楽しい行事もありますが、動物病院への通院や長期出張のための留守番など、犬が嫌がることもあるでしょう。
そんなとき愛犬を不安がらせないために、飼い主さんの行動をパターン化させないことが役に立つこともあります。例えば動物病院や長期出張の準備は、大体いつもやることが決まっているため、犬に察知されやすく不安な気持ちを掻き立ててしまうものです。
愛犬からは見えないところで準備をすると良いでしょう。また、病院に行く準備をしたのに普通の散歩をするだけなど、飼い主さんの行動をパターン化させないことで、犬が嫌な気配を察知しにくくなり、不安を減らせるでしょう。
あまり特別感を煽らない
愛犬が嫌がることをする際に、飼い主さんが心を落ち着かせようと声をかけることで、意図せず不安を煽ってしまうことがあります。逆に、飼い主さんが普段通りに落ち着いているだけで、犬の心拍数が下がるという研究報告もあります。
例えば診察台の上で予防注射を受けるときに、「怖いけど、頑張ろうね。チクッとするだけだからね。」などと心細そうに呼びかけると、 かえって「これは特別なことで、怖いことなんだ」と、特別感や不安感を煽ることにつながります。
できるだけ普段通りを装い、何も特別なことではないという態度を続けることが、愛犬の心の安定に役立つでしょう。
まとめ

犬は賢く、感情豊かであると同時に、信頼している飼い主さんへの共感力もとても強いです。そのため、飼い主さんが感じている不安などは、そのまま愛犬に伝わってしまいます。
愛犬がいつでも落ち着いて心穏やかに過ごせるためには、飼い主さん自身が落ち着くことが大切です。その上で、さらに愛犬が落ち着けるスペースを作ったり、信頼の絆を強めたり、不安を感じさせない生活習慣を作り出したりすることで、我が家を愛犬の安心できる空間にしてあげましょう。

