
■「私が舞台に立つことで誰かの心を揺らすことができるという感覚をあらためて実感」
――HKT48を卒業後、上京して所属していた事務所を離れ、新たなスタートを切られましたが、今の心境から聞かせてください。
実は一度、芸能界を離れようかなと思って、事務所に「退所させてください」という形でお伝えしたんです。でも、そこから心境の変化がいろいろあって。これまで応援してくださった方の顔がふと浮かんだり、私が舞台に立つことで誰かの心を揺らすことができるという感覚をあらためて実感したりして。
事務所を退所して少し時間が空いた期間の中で、しっかりと強い覚悟を持って、もう一度芸能界に挑みたいという気持ちが湧いてきました。そんな中で今回の舞台のお話を聞いて、ぜひ引き受けさせていただこうと思いました。

――事務所退所後の最初の仕事が、かなり大きなホールでの舞台で、しかも二番手。出演が決まったときの気持ちを教えてください。
最初にいただいたお話は別の役柄だったので、「よし、じゃあここからあらためてスタートしよう」という気持ちだったんです。でも途中で変更になって、ありがたいことにヒロインを任せていただけることになって。一気にプレッシャーがのしかかってきましたし、「私で大丈夫なのかな」という不安もありました。でも、事務所退所後の“一発目”の仕事ということで、しっかり覚悟を持って挑む姿勢を見せられるきっかけになるんじゃないかと思っています。
――戦国時代をテーマに繰り広げられる舞台だと伺いました。神志那結衣さんはどんな役柄を演じられるのでしょうか?
とにかく「戦をやめてほしい」と願っていて、武士をすごく嫌っていたり憎んでいる梅野風香を演じます。風香ちゃんには過去につらい記憶があって、そこから人を憎むようになり、一度どん底まで落ちてしまう。そしてまた戦が始まりそうになる中で、刀を持って反逆するのではなく、しっかり言葉で「誰も傷つかない世界を作ってほしい」と訴え続ける役柄です。

■「みんなでご飯を食べたり飲んだりしながら楽しむ、距離感の近いイベント」
――役柄と自分が似ている部分はありますか?
「戦を絶対やめてほしい」「誰も死なないでほしい」という強い思いで自分の考えを曲げないところ、譲れない部分があるところは、自分と似ているなと思います。
――逆に真逆で「ここは全然違うな」と思う部分は?
大勢の前で自分から大きな声を出して「やめてほしい」と主張するところですね。普段、私は大勢の中で1人で立って主張することがあまりないので、そこは違うと思います。普段なら心の中で思っていても言わないようなことを、風香ちゃんは強い信念があるからこそ言える。その点は自分にはない部分だなと感じます。

――今回に限らず、役を演じるうえで意識していることはありますか?
最初はセリフの“音”ばかり気にして発していた部分があって。表情や感情より、どう届けるかという“音”のほうを意識してしまっていたんです。でも今は、自分の感情が動くことで、見る人の感情も動くんだなと感じるようになりました。感情がリアルになる瞬間は、見ている人にも必ず伝わると思うので、そこをすごく大事にしながら演じています。
――12月20日(土)に個人イベント『RE:START』が開催されますね。
これまではチェキを撮って、ちょっとトークして、ゲームして…みたいな感覚のイベントを三部まわすことが多かったんですけど、今回は一日二部で開催します。一部目はこれまでと同じくチェキ撮影やゲーム、トークが中心なんですけど、二部は場所を移動して、みんなでご飯を食べたり飲んだりしながら楽しむ、距離感の近いイベントになっています。

――最後にメッセージをお願いします。
ここからまた新たなスタート地点だと思って、しっかり歩んでいきたいです。今回ヒロイン役を務めさせていただくんですが、地に足をつけて、大きなステージに一歩一歩立っていきたいと思っています。これからも、しっかり皆さんについてきてもらいたいなと思っています。
撮影・取材・文=野木原晃一
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