
同調査では、ご祝儀を除き、ゲストが負担する「衣装代」「交通費」「ヘアメイク代」などの諸費用を「見えないご祝儀」と定義し、その実態を定量的に明らかにしました。
その結果、「見えないご祝儀」の平均金額は27,814円に上り、参列者の71%がその費用負担の重さを実感していることが判明しました。
「見えないご祝儀」が、純粋な祝福の気持ちを阻害している!?
従来の日本の結婚式は、固定的なマナーと、一元的なスタイルによって長らく支えられてきました。
しかし、現代において、この固定化された業界の慣習はゲストに大きな潜在的負担を強いています。参列にあたっては、ご祝儀以外に衣装代や遠方への交通費、ヘアメイク代といった諸費用が発生し、これらが「見えないご祝儀」としてゲストの総支出を実質的に倍増させています。
この隠れた負担は、ゲストの参列意欲を減退させ、新郎新婦・ゲスト双方の純粋な祝福の気持ちを阻害する、現代ウェディングにおける構造的な課題です。
同社は今回、この「見えないご祝儀」という構造的な経済的課題を顕在化させ、ホストとゲスト双方が心から祝い、祝われる新しいウェディングの形を創造するために実態調査を実施しています。
7割超が、「見えないご祝儀」の負担が大きいと感じた経験あり

結婚式の参列には新郎新婦に直接お渡しする伝統的なご祝儀とは別に、参列するための交通費や衣装代、ヘアメイク代、二次会代など多岐にわたる項目の「見えないご祝儀」がかかります。
今回の調査で、過去5年間に結婚式・披露宴に参列経験のある20~40代の男女700名のうち、実に71%が「見えないご祝儀」の負担が大きいと感じた経験があると回答しました。
この高い負担感は、参列者が「心から祝福したい」というポジティブな感情と、「金銭的に厳しい」というネガティブな現実の間で強い葛藤を抱えていることを示しています。
結婚式への参列が、友人・知人との社会的な繋がりを維持するための、高額かつ潜在的なコストとして機能している現状が浮き彫りになりました。
