「すごいことしてるなと思った」田中要次が語る「アイ・アム・レジェンド」の衝撃と孤独感<サタデーシネマ>

「すごいことしてるなと思った」田中要次が語る「アイ・アム・レジェンド」の衝撃と孤独感<サタデーシネマ>

「加藤浩次とよしひろのサタデーシネマ」
「加藤浩次とよしひろのサタデーシネマ」 / ※提供画像

映画好きで知られる加藤浩次と映画ライター・よしひろまさみちが1本の映画を深掘りする「加藤浩次とよしひろのサタデーシネマ」(毎週土曜8:00-11:00、BS10)。12月6日の放送では、俳優・田中要次がSFサスペンスアクションの名作「アイ・アム・レジェンド」を紹介。無人の大都市を舞台にした壮大な世界観から撮影秘話まで、濃密な映画談義が繰り広げられる。

■田中要次もうなる圧巻の表現力

田中がまず語ったのは、ニューヨークの街が完全に無人化した圧倒的スケールについて。「孤独感の再現の力というか、ここまで無人に荒れ果てた街にしてしまう。すごいことしてるなと思った」と、作品世界の強烈なインパクトを率直に語った。

実は田中自身も、長年“無人の都市”を描きたい構想を持っていたという。「誰もいない渋谷を描いてみたいと思っていた。空を見上げると、月だけじゃないもうひとつの何かが光ってるみたいな。“アナザームーン”というタイトルで」と明かすと、加藤とよしひろは思わず驚きの声を上げる。

作品のラストについては、「エンディングは、正直言うと僕は好きなタイプではないんですけど。主人公が犠牲になって終わってしまうのは寂しいし、でもこうするしかなかったのかなっていう思いもある」と複雑な感情を吐露。さらに原作をベースにした別エンディングの存在が紹介され、よしひろが解説すると加藤は「こっちのほうが良くないですか?」と本音を隠さずコメントする。スタジオに笑いが広がるなか、よしひろも「勧善懲悪の物語にすると、こっちのほうが絶対に面白い」と同意していた。

番組後半では知られざる撮影の裏側にも言及。実は当初の舞台はLAを予定していたが、プロデューサーは「LAを廃墟にしたところで面白くない」と判断してニューヨークを強く推した。しかし配給会社はコスト面で難色を示したため、監督が自らVFXでテスト映像を作成。それを見た配給会社がGOサインを出したという経緯が語られる。

最終的にニューヨークの一部を封鎖して撮影がおこなわれ、大量のエキストラとVFXも駆使されたため膨大な時間と資金を要したという。その大掛かりさに、ハリウッドの巨匠・スティーブン・スピルバーグが撮影現場を見学に訪れたという逸話も紹介された。

さらに主演のウィル・スミスは、世界にたった1人だけ取り残された人物の孤独を演じるため、独房に監禁された経験のある元囚人に取材したという。孤独のなかで精神を保つ秘訣について尋ねたところ、元囚人は「厳格に自分のスケジュールを決めること」と語ったそう。このエピソードは作品にも色濃く反映されている。

番組の締めでは、加藤が「次の“2”を期待しているので。ジェイデン頼む!」とウィル・スミスの息子ジェイデンに呼びかけるようにコメントし、スタジオは大きな笑いに包まれた。

今回の放送を通じて印象的だったのは、田中が一貫して孤独の表現に焦点を当てていた点だ。自身の構想「アナザームーン」の告白、そして主人公の最期に抱いた複雑な感情は、さまざま作品で活躍してきた個性派俳優ならではの視点だった。今後も映画の見方を広げてくれるサタデーシネマのディープなトークに期待したい。

■「アイ・アム・レジェンド」ストーリー

2012年、ニューヨーク。3年前に開発されたガン治療薬がウィルスと化し、地球規模で感染を拡大して人類は滅亡の危機に陥っていた。そんな中、恐らく全世界で唯一生き残った科学者のロバート・ネビルは、相棒のシェパード犬サムと共に、闇でうごめく暴徒と化した感染者たち“ダーク・シーカーズ”の襲撃をかわしながら、抗体ワクチンの開発に取り組み、自分以外の生存者を求めてラジオでメッセージを投げかけ続けていた。
「アイ・アム・レジェンド」
「アイ・アム・レジェンド」 / (C)Warner Bros. Entertainment Inc.

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