入れ歯の作り方|作製の流れや完成までの期間の目安、メンテナンスも解説

入れ歯の作り方|作製の流れや完成までの期間の目安、メンテナンスも解説

歯科医師と歯科技工士が入れ歯を作る流れ

歯科医師と歯科技工士が入れ歯を作る流れ

入れ歯は歯科医師だけでなく歯科技工士とが協力して作ります。ここでは、総入れ歯と部分入れ歯それぞれの製作工程を、歯科医師と歯科技工士の連携の視点から解説します。

総入れ歯を作る流れ

総入れ歯では、お口全体に合う入れ歯を作るために、歯科医師と歯科技工士の綿密な連携が重要です。

工程内容

型取りと模型作製歯科医師が口腔内の精密な型を採り、歯科技工士がその型に石膏を流して口腔模型を作製します。

咬合採得と人工歯の配列模型上に蝋(ろう)の土手(ロウ堤)を作り、歯科医師が噛み合わせの高さと顎の位置関係を決定します。その情報をもとに技工士が人工歯を並べて仮義歯を作製します。

試適(トライイン)と調整指示蝋義歯を実際にお口に入れ、見た目や噛み心地を確認します。必要に応じて歯の位置や噛み合わせ、発音などを修正します。

最終仕上げ試用後、蝋の部分を最終材料(レジン樹脂)に置き換え、加熱・重合・研磨して仕上げます。

装着と最終調整完成した義歯を装着し、噛み合わせ・適合を最終確認します。不快感や圧迫感がある部分を微調整します。

このように、総入れ歯製作では型取りから完成まで技工士の技術が欠かせません。歯科医師が患者さんから得た情報を技工士に正確に伝え、技工士はそれを形にすることで総入れ歯は作られていきます。

部分入れ歯を作る流れ

部分入れ歯はお口の中に残っている歯がある状態で作る入れ歯です。そのため総入れ歯とは異なる点がいくつかあります。

工程内容

金属フレームの製作多数の歯を失っている場合や強度・薄さを求める際に金属床を使用します。技工士がロウで形を作り、コバルトクロムやチタン合金などの金属を鋳造してフレームを作製します。

人工歯の配列と床の形成金属フレームの上にピンク色のレジン床(歯茎部分)を蝋で形成し、人工歯を並べます。フレームを使わない保険義歯では樹脂床で同様に作製します。

試適と調整仮の部分入れ歯をお口に装着して、クラスプのかかり具合・噛み合わせ・見た目・違和感などを確認します。歯科医師が着脱を実演し、患者さんにも練習してもらいます。

最終仕上げと装着技工士が蝋床を硬いレジンに置き換え、研磨して完成した義歯を作製します。歯科医師が最終的な噛み合わせ・クラスプ調整を行い装着します。

以上が部分入れ歯製作のおおまかな流れです。金属フレームを使用するなどの違いはありますが、患者さんから見た治療の流れ自体は総入れ歯と似ています。

入れ歯の型取りから完成までの期間の目安

入れ歯の型取りから完成までの期間の目安

入れ歯治療を始めるにあたり、「完成までどのくらい時間がかかるのだろう?」と不安に思う方も多いでしょう。ここでは、一般的に入れ歯作製に必要な通院回数や期間の目安を総入れ歯・部分入れ歯それぞれについて解説します。

総入れ歯が完成するまでの期間の目安

総入れ歯の場合、失った歯が多いため工程も多く、完成までにある程度の期間を要します。総入れ歯はおよそ1ヶ月で完成します。各工程の間は技工士の作業期間が必要なため、通常間隔を空けて予約を取ることが多く、初診から装着まで約1ヶ月かかります。

参照:『総義歯の作りかた – 図工』(長崎県歯科医師会)

部分入れ歯が完成するまでの期間の目安

部分入れ歯は残っている歯の状態や欠損部位によって工程が多少省略できることもあり、総入れ歯より短い期間でできることもあります。早い場合は約2週間で部分入れ歯ができあがる場合もあります。しかし、1ヶ月ほどかかることもあるため、総入れ歯と同じくらいの期間をみておいた方がよいでしょう。

配信元: Medical DOC

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