猫が『驚いたキモチ』を抑えるためにしている行動3つ 心を落ち着かせたい愛猫への適切な接し方も

猫が『驚いたキモチ』を抑えるためにしている行動3つ 心を落ち着かせたい愛猫への適切な接し方も

1.毛づくろい

毛づくろい中の茶トラ猫

猫がビックリしたとき、最も表れやすいのが毛づくろいです。

毛づくろいには本来、「清潔感の維持」、「体温調節」、「仲間猫とのコミュニケーション」といった役割がありますが、クサクサした気分を和らげる「リラックス効果」も含まれています。

たとえば、キャットタワーから誤って落下し、バランスを崩して着地すると、「おっかねぇ~!」といった感じで、猫は唐突に脇腹の辺りや後ろ脚を毛づくろいし始めます。いつもの毛づくろいと違うのは、気休め程度にほんの一瞬で終わる点です。

上記の猫の行動は、専門用語で「転位行動」と呼ばれ、驚いたり、失敗したりしたとき、乱れた気持ちを鎮めるための反応です。猫だけでなく、犬や馬、人間などの哺乳類全般に見られる行動と言われています(人間の場合、頭を掻く、鼻を触る、爪を噛むなど)。

2.爪研ぎ

ソファーで爪研ぎする子猫

毛づくろいに次いでよくあるのは、爪研ぎです。

爪研ぎもまた、毛づくろいのように猫のルーティンのひとつで、「狩りのツールとしてのお手入れ」、「ナワバリを誇示するマーキング」といった特徴を持っています。

実は、驚きや何かのミスで動揺した際にも、猫は気分転換やストレス解消のため、爪研ぎすることがあります。

一例を挙げると、突然、ご近所から車のクラクションが聞こえてきたときです。予期せぬ物音に驚いた愛猫は、ちょうど目の前にあるソファーをバリバリッ。爪研ぎ禁止のソファーですが、とっさの「転位行動」なので、飼い主さんも文句は言えません。

転位行動時の爪研ぎは、毛づくろいと同様に、気が済んだらすぐに終わります。怒ってしまうと、転位行動がさらに発展しかねません。飼い主さんは、罪なき愛猫のことは大目に見てあげましょう。

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