猫に噛まれた際、「このくらい大丈夫」と考えて病院に行かず放置してしまう方もいるかもしれません。しかし、猫の口内には多くの細菌が存在し、傷口から体内に侵入することで感染症を引き起こすリスクがあります。適切な処置を怠ると、症状が悪化し治療が長引く可能性もあるため注意が必要です。
今回は、なるべく早く病院を受診するべき症状・猫に噛まれたときに受診すべき診療科について確認しましょう。

監修医師:
吉川 博昭(医師)
医学博士。日本ペインクリニック学会専門医、日本麻酔科学会専門医・指導医。研究分野は、整形外科疾患の痛みに関する予防器具の開発・監修、産業医学とメンタルヘルス、痛みに関する診療全般。
猫に噛まれて病院に行かないのは危険?
猫に噛まれた傷を放置することはとても危険です。猫の口腔内にはさまざまな細菌が存在し、噛まれた傷口からこれらの細菌が体内に侵入すると、感染症を引き起こす可能性があります。特に、傷が深い場合や、痛みや腫れ、発熱などの症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診することが重要です。適切な治療を受けないと、症状が悪化し、重篤な合併症を引き起こす恐れがあるため、猫に噛まれた際には、自己判断で放置せず、早めに医師の診察を受けるようにしましょう。
なるべく早く病院を受診するべき症状
猫に噛まれた後、どのような症状を呈する場合に受診するべきなのでしょうか。詳しく解説します。
噛まれた部分が腫れる
猫に噛まれた部分が腫れている場合、傷口が炎症を起こし、感染症にかかっている可能性があります。噛まれた直後に腫れが見られなくても、翌日になって症状が現れることも少なくありません。そのまま放置すると、傷口から侵入した細菌が全身に広がり、高熱や全身の不調を引き起こすことがあります。そのため、軽い傷に見えても注意が必要です。症状が悪化する前に適切な治療を受けることで、感染の拡大を防げるため、猫に噛まれたら早めに医療機関を受診しましょう。
噛まれた部分が化膿している
噛まれた部分が膿んでいる場合、それは傷口が化膿している状態を示しています。この状態では、患部が腫れ、痛みが伴いますが、化膿が進むと、傷口の治癒が遅れるだけでなく、細菌が周囲の組織や体内に広がり、さらなる感染症を引き起こすリスクも高まります。そのため、化膿が見られたら自己処置で済ませるのではなく、適切な治療を受けるために、なるべく早く病院を受診しましょう。
血が止まらない
猫の噛み傷で血が止まらない場合、傷口が深く、自然治癒が難しい状態を示しています。出血には体内に入った細菌を洗い流す役割がありますが、止まりにくい場合や長時間続く場合は注意が必要です。また、傷口が早く塞がると、内部に細菌が閉じ込められ、炎症や感染症を引き起こすリスクが高まり、回復までの時間が長引くことがあります。そのため、応急処置として傷口を流水でしっかり洗浄し、消毒液を使用して清潔なガーゼをあてたうえで、速やかに医療機関を受診し、適切な治療を受けることをおすすめします。

